ジューシーで優しい甘さ!独自製法で「独走」 国内トップシェア「半生ドライフルーツ」 伝統と最新技術
特集は国内トップシェアを誇る長野県内企業です。紹介するのは、ドライフルーツを製造する企業。開発秘話や生産現場を取材しました。
阿智村の「南信州菓子工房」。
作っているのは国内トップシェアの「半生ドライフルーツ」です。 「輪切りレモン」を試食―。 (記者リポート) 「レモンの強烈な酸っぱさはないですね、ドライフルーツなんですけど、しっとり柔らかい感じがしますね、それでいてジューシーで優しい甘さもあっておいしいです」
他にリンゴやキウイフルーツ、愛媛県産の清見オレンジなど約30種類の商品を全国のコンビニ店やスーパーで販売していて、半生ドライフルーツでは言わば「独走状態」です。
南信州菓子工房・大島亮製造部長: 「ドライフルーツの加工に関しては、生産量も全国で一番を目指しておりますが、加工の技術においてもですね、常にトップを走っていたいと」
早速、その加工の様子を見せてもらいました。 円柱形の容器の中には、大量のレモン。 皮の苦みを抑えるため、水にさらすなどの下処理をしてあります。
容器ごと、大量のシロップが入った釜へ。 内部を真空状態にして加熱します。
すると沸点が下がっているため、すぐに沸騰します。 南信州菓子工房大島亮製造部長: 「触っていただいても、40℃くらいしか熱がかかっておりませんので、フレッシュな味を残したまま、シロップに浸漬することができるというのが、この釜の特徴」 (記者リポート) 「あたたかい、お風呂くらいの感じです」
南信州菓子工房・大島亮製造部長: 「真空釜に関しては当社独自の技術になりますので、当社でしかできないドライフルーツ、オンリーワンのドライフルーツかなと思っています」
5~6時間煮込んだら、釜から出して、一つ一つ、丁寧に種をとり、乾燥室へ。
ここでも食感を残すため低温でじっくりと。 そのあと、ブドウ糖のパウダーをまぶして袋詰めすれば完成です。
果物のほとんどは国内産で、規格外や廃棄にされるものを積極的に仕入れ、フードロスの削減にも貢献しています。