鈴木彩艶がパルマ移籍後初のPKでディバラと対決!交代枠未使用の“今季最強のローマ”との一戦を伊解説陣が徹底分析 | セリエA
伊解説陣が賛辞を贈った1対1
27分、鈴木はゴール前に飛び出したステファン・エル・シャーラウィと1対1を迎えたが、パルマGKは、ゴールを背にしたローマFWのヘッドを軽々と抑えた。マルコリン氏は「あの場にいると、GKがどこにいるのか分からない。空中のボールを見ているので、GKを見失ってしまうんだ。この場合、チームメートからの指示が必要になる」とローマの視点で説明した。 44分、再びエル・シャーラウィが裏を取ってエリア内に侵入し、ゴールを狙ったが、鈴木が阻止した。すると実況のパルド氏は、鈴木のプレーを称賛。「スズキ! 彼は際立っていた。倒れずに残ってうまかったよ。エル・シャーラウィに対してスズキが反応してみせた」とイタリアの視聴者に伝えた。 パルマは3点を追う展開の72分、ペナルティエリア手前でローマにフリーキックを献上。キッカーを務めたディバラのシュートは中央寄りとなり、鈴木がパンチで弾いた。だがその1分後、今度は途中出場のヴァレンティン・ミハイラがサレマーカーズをエリア内で倒したため、パルマGKは2本目のPKに挑むこととなった。 ローマのキッカーは、レアンドロ・パレデスが務めたが、鈴木はまたしても逆を突かれ、パルマは4失点目を記録した。マルコリン氏が解説した。 「彼(パレデス)は、ディバラと同じようにPKを蹴った。GKが動くのを待ち、ポジションを確認してから逆サイドにボールを沈めた。ゴールポストの近くへ確実なインサイドキックで狙った。だから簡単にPKを決めたね」
交代枠未使用の今季最強のローマ
パルマは83分にも、ディバラのアシストからアルテム・ドフビクにも得点を許し、5点目を奪われたが、対するローマの指揮官クラウディオ・ラニエリは、チームのパフォーマンスに満足してか、交代枠を使用しなかった。パルド氏は「5人の交代枠がある現代サッカーにおいて異例だ」と指摘。するとマルコリン氏が続けた。 「チームのパフォーマンスにあまりにも満足していたと説明できるかもしれない。だから、おもちゃをいじらなかったのだろう。おそらく今日のローマは今シーズン最強だった。ラニエリ自身が一番に理解しているはずであり、だからメンバーをいじらなかった」 イタリア人解説者は、パルマについても言及。攻撃面を評価する一方で、ファビオ・ペッキアのチームの問題点を指摘した。 「パルマは前半、何かをしようと努力していたが、ローマはギアや闘志、攻撃面が違った。5失点という結果を見れば、守備やバランスに取り組まなければならないこと明らかだ。パルマはボールを保持している時、チームは何をすべきかを理解していて、持ち味が発揮できる。だがボールを失った時の守備面を改善していかなければならない」