〝生きた文化財〟伝統野菜の継承に必要なものは?
取材後記
全国に少なくとも1000以上あるとされる伝統野菜の多くは、高齢化などで継承に大きな課題を抱えたままだ。取材した広島菜は、継承に向けてJAが加工場で後押しし、若手農家でも取り組みが広まっている好事例だった。 栽培を次世代につなぐには、「農家がもうかるように価格に反映してほしい」という声を多く耳にした。 地域の「生きた文化財」である伝統野菜を継承するには、販路を開拓しながら魅力を発信し、生産現場と消費者をつないでいくことが欠かせない。 旅行などで各地を訪れた際には、伝統野菜を使った料理を食べたり、購入したりして各地の魅力を味わい、自分だけの「推し伝統野菜」を見つけてほしい。 (岡根史弥)
日本農業新聞