このままではマズイ…。J1リーグ、前半戦ガッカリだった6チーム。期待とは裏腹…。成績が落ち込んでいるのは?
北海道コンサドーレ札幌 前半戦順位:20位(勝ち点11) 前半戦成績:19試合2勝5分12敗(16得点39失点) 北海道コンサドーレ札幌がJ2降格圏から脱するためのタイムリミットは、刻一刻と近づいている。 ミハイロ・ペトロヴィッチ体制7年目となった今シーズンは、開幕戦のドローの後5連敗でスタートダッシュに失敗。第7節で今季初勝利を飾るも、次に勝利したのは第14節だった。前半戦も折り返しとなった第19節時点でわずか2勝にとどまり、アウェイに至っては未だ勝ちなしと散々な成績となっている。 絶不調の原因は、近年の相次ぐ主力の退団にあるといえるだろう。アンデルソン・ロペスなど高い能力を持った選手を放出し、今冬にはFWの小柏剛、DFの福森晃斗や田中駿汰と各ポジションの要が相次いで退団。小柏の代役として期待された鈴木武蔵も未だ得点関与がなく、穴埋めができているとは言えない。昨季最多G/Aの浅野雄也もハムストリングを負傷し、攻撃陣の層の薄さは深刻だ。 守備もリーグ最多となる39失点を喫している。第5節ヴィッセル神戸戦では6失点で大敗しており、改善は急務だ。5月にはクラブ公式から、今季中は監督の解任を行うことなくシーズンを戦い抜くという声明がリリースされた。2018年からクラブを率いる監督の顔に泥を塗らないためには、今夏の選手補強は絶対条件と言えるだろう。
京都サンガF.C. 前半戦順位:19位(勝ち点14) 前半戦成績:19試合3勝5分11敗(15得点34失点) 今季絶不調に陥っている京都サンガF.C.だが、特に悲惨なのがホームゲームだ。前半戦の9試合でわずか1勝と多くのサポーターを前に勝てない試合が続き、スタジアムにはため息ばかりが立ち込めている。 攻守両面に課題があるが、1番の問題は守備だろう。第11節から第15節まで5試合連続で複数失点を喫し、第15節サンフレッチェ広島戦に至っては、0-5で大敗しているなど、問題は深刻だ。守備陣の年齢が24歳あたりに固まっており、ディフェンスリーダーといえる選手がいない。それも要因の1つだろうか、被カウンターの場面でディレイさせたり、ブロックを作ったりといった統率がうまく取れず失点する場面が多く見受けられる。 守備の問題は攻撃にまで影響する。特段足元の技術に優れている選手がいるわけでもなく、パスミスからカウンターを受けることが多い。ミスを恐れて横パスが多くなるため攻撃が停滞しやすく、リーグ最少の15得点という数字にもつながってしまっている。中盤には川﨑颯太、前線には原大智や豊川雄太といったタレントがいるだけに、もどかしい攻撃が続いている。 最下位の北海道コンサドーレ札幌との一戦ではなんとか勝利したものの、降格圏脱出までの道のりはまだまだ険しそうだ。