【鳴門ボート ルーキーシリーズ第16戦】F2なんのその! 中島秀治 押し切って今年3V
ボートレース鳴門の「スカパー!・JLC杯ルーキーシリーズ第16戦」優勝戦が22日の12Rで争われ、1号艇の中島秀治(28)がインから押し切って勝利。9月9日の宮島以来となる今年3回回目の優勝を飾った。2着に節イチパワーの吉川晴人が入り、滋賀支部ワンツー決着。3着は高井雄基で、3連単<1><6><2>は1万3740円(50番人気)の高配決着だった。 F2の重きハンデ。十字架を負うかのような重圧の中で中島は見事、王道一直線で頂点に立った。 「もう3本目(のF)は切られないので今節は緊張しました。自分がこんな状況をつくったのが悪かったけど、ただただうれしいし、ホッとしました」 ファイナルはインからコンマ11の絶好のスタート。地元鳴門で初優勝を狙う垂水悠が攻めてきたが、うまく受け止めてみせた。 「スタートは入っていると言い聞かせました。1マークは4番(垂水)が来ていたのでヤバいと思って、全速ターンをしました」 緊張する中でも冷静に対処。今回のメンバーでは地力上位の存在で、しかもF2という中で貫禄を示す鳴門での初優勝となった。 「鳴門ではうれしい思いをさせてもらっているし、相性がいいですね」 デビュー初1着(2019年6月18日)を飾った地で一回り成長した姿を披露した。 「これからも目の前のレースに集中していきます」 A1級キープも見えてきた(22日現在の今期勝率は6.94。21日現在の推定A1ボーダーは6.16)。精神的に鍛え抜いた阿波での一戦は今後への大いなる糧となるはずだ。 次走は今期ラストとなる大村ルーキーシリーズ第17戦(26~31日)に出場予定。 ◇中島 秀治(なかじま・しゅうじ)1995年(平7)12月4日生まれ、京都府出身の28歳。滋賀支部所属。124期。19年5月16日のびわこでデビュー。23年5月22日のびわこで初優勝。通算成績1198走209勝、20優出4V。同期に末永和也、佐藤航、高憧四季、前田翔ら。1メートル70。血液型AB。