米国で年収1400万円以上を稼ぐ「5つの技術職」
バックエンドソフトウェア、AIリサーチ、ネットワーク
■1. バックエンドソフトウェアエンジニア 総報酬の中央値:18万ドル(約2563万円) 職務概要:バックエンドソフトウェアエンジニアは、ウェブアプリケーションの機能を支える重要なインフラストラクチャを構築する。サーバー、データベース、アプリケーションといった領域を担当し、円滑で効率的な運用に重点を置く。 視覚的およびユーザーインタラクティブな要素に集中するフロントエンドエンジニアとは対照的に、バックエンドソフトウェアエンジニアは主にデジタルプラットフォームの運用面とパフォーマンスに関与する。データ管理、情報処理、ユーザー認証、サイバーセキュリティ対策といった重要なタスクを管理するために、コーディングの専門知識を駆使する。 資格:コンピューターサイエンス、ソフトウェアエンジニアリング、ネットワークエンジニアリング、セキュリティ、情報技術といった分野の学士号を取得することで、バックエンドプログラミング、ソフトウェア設計、コンピューターアーキテクチャ、ウェブ開発といった基礎スキルを身につけることができる。ただし、正式な学位がなくてもバックエンドソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを積むことは可能だ。専門性の高い職業訓練機関であるブートキャンプに参加すれば、6~12カ月で就職の準備ができ、従来の大学教育よりもはるかに費用を抑えることができる。 ■2. AIリサーチャー 総報酬の中央値:18万ドル(約2563万円) 職務概要:AIリサーチャーは、体系的な研究とテストを通じて人工知能(AI)の可能性を広げることに専念する専門家だ。複雑なAIの課題に取り組み、学術的な理解を深め、さまざまな分野でAIを応用する画期的な方法を発見することを使命としている。AIの現状の枠組みを強化し、変革するために、綿密な調査を行う。高度なアルゴリズムの作成からデータ分析の実行、機械学習戦略を活用した実践的な問題解決まで、幅広い責任を担う。 資格:AIリサーチャーは通常、コンピューターサイエンス、AI、または関連する技術分野の博士号を取得しているか、それに相当する経験を持っている。彼らは豊富なAI研究経験を持ち、その専門性を、権威ある学術誌への論文掲載などによって示していることが多い。Python、Java、Rといったプログラミング言語に精通していることも必須条件だ。また、機械学習、ニューラルネットワーク、計算統計学に関する深い理解を研究開発に活かしている。 ■3. ネットワークエンジニア 総報酬の中央値:20万1000ドル(約2862万円) 職務概要:ネットワークエンジニアは、ネットワークアーキテクトとも呼ばれ、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、イントラネットなどのコンピューターおよび情報ネットワークの設計と実装を行う。企業全体のセキュリティ、ハードウェア、ソフトウェアに関する意思決定に助言を行う役割も担う。ネットワークアーキテクトは、ネットワークシステムに必要なケーブルやその他のコンポーネントの配置を計画し、実行する。 資格:ネットワークエンジニアになるには、コンピューターサイエンス、情報システム、情報技術、または関連分野の学士号を取得している必要がある。学士号を取得することで、ネットワークセキュリティとデータベース設計に関する深い理解を得ることができる。また、CCENT、CompTIA A+、VMware Certified Professionalなどの認定資格を取得することで、ネットワークエンジニアの仕事に就きやすくなる。