竹財輝之助 プライベート明かす「カニを11杯さばきました(笑)」
今夏も話題作に出演している俳優・竹財輝之助にインタビュー! 芝居に対する思いから貴重なプライベートまで、話を聞いた。 【動画】松本まりか×竹財輝之助「怖すぎる」と話題の夏ドラマ
嫌われるのは、役者として本望
――竹財さんは2004年に俳優デビュー、今年で20周年を迎えましたが、ご自身で節目を意識されることは? 「今の僕にとっては通過点でしかなくて、役者としてはまだまだですし、“たった20年”だなと思っています」 ――お芝居の魅力をどこに感じていますか? 「飽きないんですよね。演じることに変わりはないけど、仕事の場所も違うし、一緒に仕事をする人も違う。若い役者さんも出てくるし、先輩方は年齢を重ねて芝居が変わっていく。そういう変化を見ていると楽しくて」 ――次々と役が決まり、2つの作品が同時進行する場合もあると思いますが、膨大なセリフを覚えるのは大変ですよね。 「むしろ、作品が続いている時の方がセリフの入りがいいんですよ。年を取ってきている証なのか、1カ月ぐらい空いて次の作品に入る時ってセリフが全然入らなくて。作品が続いてずっとセリフを覚えていると、脳も働き続けているから、覚えやすいのかもしれないですね」 ――作品ごとの切り替えはどうしていますか? 「そんなに苦労していないかもしれません。事前の役作りはガチガチに固めないタイプなので、現場に入る時はフラットな状態なんですよ。現場でスタッフさんや共演者の方が助けてくれて役が出来上がっていくので、そこに甘えさせてもらっています」
――精神的にも肉体的にもハードな撮影期間中、竹財さんはどのように気分転換していますか? 「僕の場合は料理です。おいしいものや食べたいものを食べたい時に食べる。これが一番の気分転換かもしれないですね」 ――竹財さんは、料理上手なことでも知られています。 「休みの日は、基本的に僕が家族のご飯を作ります。家族は褒めてくれるんですけど、単純に僕の自己満足、リラックスできるからやっているだけなんですよ。ちなみに昨日は、カニを11杯さばきました。カニが2㎏届いたので、3時間かけてカニの身をひたすらほじりました(笑)」 ――11杯も! 大変でしたね。 「楽しかったですよ。料理以外では写経もやります。細かい作業で無心になる状態が好きなのかもしれないですね。料理も、簡単なものは作らないんですよ。カレーも3日かけて作りますし、ラーメンも、食材を仕入れて鶏ガラを洗って、スープ作りから始めます。我ながら“面倒くさいことやっているな”とは思いますが、集中できるからいいんですよね。家族に作る時は、何を食べたいか聞いてから仕込みますが、『おいしい』と言ってもらえると、やっぱりうれしいですね」 ――今後、やってみたい作品や役柄はありますか? 「最近、少し変わった役を演じさせてもらいましたが、これからも沢山、いろいろな役を演じたいです。自分で言うのも何ですけど、イケメンと呼ばれる部類だとは思うので(笑)、そこを崩すことで、楽しんでもらえたらうれしいです」 ――現在44歳、50代に向けて意識することは? 「基本的に演じることが好きですし、どんな役でも仕事は断らないので、そのスタンスは今後も変わらないでしょうね。でも、50代になった時に体力が落ちていたら怖いので、今から体を動かしておかないと(笑)。『こんな役を演じさせたら面白そうだな』と想像してもらえるような役者であり続けたいですね」
【竹財輝之助 プロフィール】 1980年4月7日生まれ。熊本県出身。「仮面ライダー剣」(2004年)で俳優デビュー。主演作に「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」、ドラマイズム「年の差婚」など。「にぶんのいち夫婦」、「部長と社畜の恋はもどかしい」、「寂しい丘で狩りをする」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」など、出演作多数。「そんな家族なら捨てちゃえば?」にも出演中。待機作に「Shrink-精神科医ヨワイ-」がある。 (取材・文/伊沢晶子)
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