独自の値上げに踏み切る市も…愛知県が県営水道料金を22年ぶり値上げへ 維持管理等の費用増え耐震化も課題に
豊田市上下水道局企画課の課長: 「料金収入が減少しておりまして、現在取り組んでおります耐震化事業だとか、老朽化対策事業の進捗に影響があることを懸念しております」 豊田市では、人口の減少などで水道の料金収入は9年間で約3億円減少した一方、耐震化や水道施設の維持管理にかかる費用は27億円も増加していて、災害に備えるため値上げは避けられないといいます。
豊田市上下水道局企画課の課長: 「南海トラフが起こりますと相当の被害が想定されますので、こういった耐震化だとか老朽化対策に関するご理解をいただきまして、何卒料金改定にご協力いただきたいと考えております」
水道管の老朽化では、能登半島地震の被災地の現状もあり、対策が重要です。 東海3県では、いわゆる耐震化ができている水道管は、愛知が59.8%、岐阜県が40.1%、三重県が33.1%となっています。 愛知県はかなり進んでいますが、それでも今回の値上げで、県営水道を利用している自治体では一般家庭で月120円ほどの負担が増える見込みです。 愛知県は、耐震化を今回の県営水道の値上げの要因には挙げていませんが、担当者は「今回の料金改定で収益を確保することで、地震対策などを計画的に進めることができる」と話しています。