【今月見るべきアート展】プラダ 青山店での田名網敬一展、見どころは?
注目の展覧会を厳選してお届けする本企画。今回は『PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網 敬一』の見どころを紹介する 【写真】今月見るべきアート展3選
『PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網 敬一』
絵画であり立体作品、実用品であり装飾品、またアートであり調度品でもある。プラダ財団は、その両義的なメディウムである「屏風」にフォーカスした展覧会を、ミラノの〈フォンダシオン・プラダ〉、上海の〈プラダ・ロンヅァイ>、東京の〈プラダ 青山店〉の3箇所で開催中だ。
この『PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網 敬一』はそのうちのひとつ。みどころのひとつは、美術家・田名網敬一が新作として挑んだという屏風作品。ポップカルチャーや漫画に加え、浮世絵といった美術史的なモチーフを自由闊達にコラージュされた田名網らしいイメージ世界がそこに広がる。これまで複数のパネルで分割された田名網の作品はあったが、屏風というスタイルは本作が初めて。加えて、ビデオインスタレーションも見せる。 なお会場には、式部輝忠の《梅竹叭々鳥図屏風》も並ぶ。式部は室町時代に活躍した画家。以前は他の作家と混同されていたが、この30年ほどで彼の研究が進み、いままさに再評価の渦中にある画家のひとりでもある。あわせてじっくり鑑賞したい。 『PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網 敬一』 @プラダ 青山 2024年1月29日(月)まで BY MASANOBU MATSUMOTO, EDITED BY T JAPAN