ホリエモンも絶賛「プレゼンがレベチ」とSNSで話題に、小学生で起業した13歳社長・レウォンさんが語った「学校の違和感」の中身
9分割ノートで思考整理、情熱でプレゼンを「レベチ」に
――起業プレゼン・リアリティショー「メイクマネー U-24」では、堀江貴文さんや成毛眞さんからプレゼン能力を高く評価されました。SNSでも「プレゼンがレベチ」と大きな話題になりましたが、どこでスキルを習得したのですか? プレゼン自体は特別練習したわけではありません。とにかく、もっとたくさんの人にこのカルタを使ってもらいたいという気持ちだけでした。当時はめちゃめちゃ緊張していて、実は足がブルブル震えていました。本当に緊張した……(笑)。 プレゼン動画は、小学校5年生で新しいパソコンを買ってからKeynoteで作っています。それまでスマホやパソコンを使ったことはありませんでした。 思考を整理するときは、母に教えてもらった「9分割ノート(曼荼羅チャート)」を使っています。箇条書きはどうしても、上の項目から優先順位がついてしまいますよね。9分割ノートは、中心の目的からの視覚的な距離が近くて均等です。それに、8マスすべてを埋めたくなるんです。だから、「8個書き出す」ためにも「8個にまとめる」ためにも深く考えられるし、その過程で頭が整理される。日常的にもノートにサクッと書いています。
小4で学校に違和感、自発的に「学ぶ」ために不登校を選択
――小学4年生から現在まで、学校に通わない生活をされていますが、それはなぜですか? 実は、小学3年生までは楽しく学校に通っていて。むしろ、「学校に行かないなんてもったいない!」と思っていたんです。でも、進級して先生が変わってからいろいろと疑問を持ってしまって。例えば、板書を工夫してノートにまとめたら、「黒板通りに書き直しなさい」と言われたり、自分のアイデアを発表しても、正解と違うとスルーされてしまったり……。学校は自分で考えて動いたり発言したりする場所のはずなのに、「おかしくない?」と思うようになりました。そこで一度、「学校」や「勉強」の意味を見直したんです。 考えてみると、「勉強」は「勉める」+「強いる」、一方で「学ぶ」は「まねぶ」が古語で「模倣する=誠に学ぶ」という意味。2つの違いは、自発性があるかどうかだと思って。「勉強」は誰かから強いられるものだけど、「学ぶ」は自分が知りたいと思うことから始まる。それなら、「学ぶ」のほうがいいじゃん!と思いました。ちょうどコロナ禍の一斉休校が重なったのもあって、学校じゃなくて自分で調べて学べばいいんじゃない?と思うようになりました。 ――学校に通わないと決めたときに、ご家族にはどのように相談しましたか? 普通、子どもが「学校行きたくない」と言ったら親はビビりますよね(笑)。僕の母も安易に認めたわけではないのですが、公開授業を見て「ああ、これはたしかに行きたくないよね」と理解してくれました。そこから一緒に「『勉強』と『学び』は何が違うんだろう」と考えてくれて。登校を無理強いせず、ともに悩んでくれました。 でももし、自発的な学びを後押ししてくれる先生に巡り会えていたら、今ごろ成績もよかったのかもしれない……。そういう人生もアリだったかな、と考えることはあります。 とはいえ、そこで学校に疑問を持ってしっかり向き合えたのはよかったです。今は中学生ですが、引き続き学校にはほとんど行っていません。