『レ・ミゼラブル』公開から12年! 豪華すぎたキャストのビフォー&アフター
★サマンサ・バークス(エポニーヌ役)/公開時22歳 マリウスに想いを寄せるエポニーヌには、2010年から2011年にかけて上演されたロンドン・ウエストエンドの舞台でもエポニーヌを演じたサマンサ・バークス。本作が映画デビューだった彼女は、この後も主に舞台で活躍し、『シカゴ』や『シティ・オブ・エンジェルズ』といった名作から、ミュージカル版『プリティ・ウーマン』まで様々な舞台に出演。2022年には主演ミュージカル『トゥモロー・モーニング』が映画化され、スクリーンで再び歌声を披露した。また2021年にウエストエンドで開幕したミュージカル版『アナと雪の女王』でエルサを演じ、翌年ローレンス・オリヴィエ賞にノミネート。授賞式でエディと約10年ぶりの再会を果たしている。この舞台は今年9月まで、3年に渡ってロングラン上演された。 ★サシャ・バロン・コーエン(テナルディエ役)/公開時41歳 コゼットを預かり、貧しいファンテーヌから金を巻き上げながら、奴隷のようにこき使ったテナルディエ夫妻。夫を演じたのは、風刺の効いた過激なジョークで知られる英出身のコメディアン、サシャ・バロン・コーエン。ケンブリッジ大学在学中からアマチュア劇団で活躍した彼は、「ブラック・カルチャーにかぶれた白人ラッパー」という設定のアリ・Gや、「オーストリア出身のゲイのファッション評論家」ブルーノ、「カザフスタン人ジャーナリスト」のボラットといったオリジナルキャラを生み出し、「ボラット」シリーズ2作品でそれぞれアカデミー賞脚色賞候補となり、またエディ・レッドメインと共演した『シカゴ7裁判』ではシリアスな演技で同助演男優賞にノミネートされた。今年は話題のドラマ『ディスクレーマー 夏の沈黙』に出演。この後もロザムンド・パイクと共演の映画『Ladies First(原題)』など、新作3本が控える。 ★ヘレナ・ボナム=カーター(マダム・テナルディエ役)/公開時46歳 マダム・テナルディエを演じたのは、2度のオスカーノミネートを誇り、「ハリー・ポッター」シリーズでも知られるヘレナ・ボナム=カーター。本作の後、『シンデレラ』(2015)や『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)などに出演し、『オーシャンズ8』(2018)ではアン・ハサウェイと再び共演した。また2013年にはテレビ映画『Burton and Taylor(原題)』でエリザベス・テイラーを演じてエミー賞にノミネート。Netflixドラマ『ザ・クラウン』ではマーガレット王女を演じ、2年連続で同賞候補となった。直近では名優アンソニー・ホプキンスと共演した『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』(2023)が公開。この後もNetflixの人気映画『エノーラ・ホームズの事件簿』の新作や、アガサ・クリスティの小説をドラマ化する『The Seven Dials Mystery(原題)』など、5つのプロジェクトが控えている。 本作には一流キャストが揃っただけあって、それぞれその後の活躍も非常に華やか。年末年始のお休みには、『レ・ミゼラブル』とともに彼らの最新作を追ってみるのも良いかもしれない。(文:寺井多恵)