趣里の表情変化が素晴らしい…考えさせられる内容なのに爽快感を得られる理由とは?『モンスター』第2話考察レビュー
見ていて気持ちがいい…。 主人公・亮子の魅力とは?
人の見た目というのは難しいもので…見た目に関わらず、他人のことを悪く言うなんて言語道断なのだが、「言語道断」と言った口で誰かの悪口を言っている可能性は大いにあるわけで。 そもそも、整形が悪なのか、という話もある。自分のお金でなりたい顔になれるなら、それはそれでいいではないか、とも思うが、整形したと知れば、騙されたと騒ぐ人もいることを考えると…。 いろいろと考えさせられるテーマが盛りだくさんにも関わらず、観終えたあとに爽快感があるのは、やはり趣里演じる亮子の弁護に迷いがないからだろう。 考え、悩むところはあるのだけれど、自分の目的に一直線なところが見ていて気持ちいい。そして魅力のひとつがコロコロと変わる表情だろう。天然ものではなく、意識的に変えているから策士だ。根が素直な杉浦(ジェシー)は完全に彼女の手のひらの上で転がされている。 で、本音を見せないタイプかと思いきや、核心をつくような、ドキリとするようなことを言うから油断ならない。彼女は彼女なりに依頼人に寄り添っているし、弁護だけでなく、依頼人の心も救おうとしているような気がする。ただ、それは依頼人のためというより、自身の矜持によるところも大きそうだが。 そして今回驚かされたのは、アイドルファッションでダンスを踊っているところだろう。亮子がなんでもできる、というところを見せつけた形になるが、ますます謎が深まるばかり。 キーパーソンになるは父親の粒來(古田新太)であるのは間違いなさそうだが…。 【著者プロフィール:ふくだりょうこ】 大阪生まれ関東育ちのライター。 大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。 ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
ふくだりょうこ