『ダークソウル』が発売された日。高難度アクションRPG“死にゲー”の地位を確固たるものにした人気シリーズの初代作品。ゆるくつながるオンライン要素も魅力【今日は何の日?】
※本記事は、2023年9月22日にアップした記事を再編集したものです。 過酷な運命を切り開く、高難度アクションRPG 【記事の画像(6枚)を見る】 いまから13年前の2011年(平成23年)9月22日は、プレイステーション3(PS3)用ソフト『DARK SOULS』(ダークソウル)が発売された日。 『ダークソウル』は、フロム・ソフトウェアから発売されたアクションRPG。世界中で評価され、いわゆる“死にゲー”の大ブームを生み出した『Demon's Souls(デモンズソウル)』の流れを汲む作品のひとつ。現在3作まで発売されているシリーズの記念すべき第1作となっている。 特筆すべきはやはり死にゲーと謳われるほどのゲーム難度。鉄球が転がり落ちてくるような初見殺しのギミックや一面が毒沼だらけの危険地帯など、プレイヤーの心を折りにくる要素は無数にあるが、なかでも恐ろしいのがソウルの“ロスト”だろう。 ソウルというのは敵を倒したり特定のアイテムを使ったりすることで手に入る経験値で、同時にお金の役割も果たす生命の源。キャラクターが死亡するとその場に所持するソウルをすべて落としてしまうためプレイヤーは回収に向かわなければならないのだが、このとき回収できないまま続けて死んでしまうと落としたソウルは永遠に失われて(ロストして)しまうのだ。 稼いだぶんだけロストした際の精神的ダメージが大きくなるので、ロストと同時にコントローラーを投げ出してしまったなんて人も多いのでは? しかし、『デモンズソウル』から継承されているこのシステムこそが本作に独特の緊張感を作り出し、多くのゲームファンを虜にしていると言っても過言ではないだろう。一連の仕組みは後のアクションゲームに多大な影響を与えており、数多くのフォロワー作品(ソウルライク作品などと呼ばれる)を生み出したほど。 ほかのプレイヤーが死亡した場所に血痕が残ってその死に様を確認できたり、ヒントメッセージを書き記せたりするなど、非同期型のオンライン要素もユニークなポイント。ほかのプレイヤーの世界へ“侵入”して、あるいは自分の世界に侵入されて発生するスリリングな対戦プレイもあって、これもまた『ダークソウル』ならではの楽しみと言えるだろう。 筆者的には“誓約”システムがシリーズを通してのお気に入り。これはNPCと誓約を交わして内容に応じた働きをこなしていくというものなのだが、自身がロールプレイするほどに『ダークソウル』の世界への没入感を高めてくれる。 たとえば“ダークレイス”の誓約はほかのプレイヤーから“人間性(アイテム)”を奪うことが目的。悪人になりきって積極的に他者の世界へ侵入して暴虐の限りを尽くせば、気分はもう闇の眷属ダークレイス。一方で復讐霊となって罪人を成敗する“暗月の剣”は、侵入によって他者を殺害した罪人プレイヤーを追い詰めていくことを誓約としている。 このように内容が異なる誓約がいくつもあり、それぞれの仕事をこなしていくのが無性に楽しいというわけだ。筆者は美しい姿をした混沌の娘に人間性を貢いでいく“混沌の従者”と真っ先に誓約を交わし、スコアランキングを競い合った思い出がある。 2018年5月24日には細かな調整を加えた『ダークソウル リマスタード』が発売。いま本作をプレイするならこちらがいいだろう。Nintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、Windowsで遊べるので、お好きなハードを選ぶといい。