インテル・マイアミのメッシ獲得プロジェクトは大成功となった MLSを世界的なコンテンツに変える“収益2億ドル”への成長
結果も人気も抜群の1年に
アメリカのインテル・マイアミがFWリオネル・メッシを獲得してから1年。この一大プロジェクトは大成功と言えるのではないか。 話題性はもちろんだが、チーム成績も見事だ。先日にはコロンバス・クルーを3-2で撃破し、今年のMLSトップの成績が確定。イースタン・カンファレンスのトップを独走してのシーズンだった。昨季15チーム中14位に沈んでいたことを思えば、この進化は凄まじい。メッシにルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツ、ジョルディ・アルバの元バルセロナ組の力もあって、一気に優勝を争うチームへと変貌を遂げたのだ。 米『ESPN』はメッシ効果でインテル・マイアミが大きな成果を手にしたと取り上げている。 まず収益の面では、2022年のインテル・マイアミは5000万~6000万ドルの収益を上げていた。これが昨年には1億3000万ドルへと跳ね上がり、今年は2億ドル以上の収益になると伝えられている。これは記録破りなスポンサー契約、チケットやグッズ収入によるものが大きい。 クラブの事業運営担当のザビエル・アセンシ氏はメッシとの契約後の変化について、「状況は昼と夜くらい違う。我々がやっていることは国際レベルのものだからだ。世界的な関心が集まっているんだ」と胸を張る。 スポンサー契約を結んだ企業の1つであるVISAのマーケティング責任者のルシアナ・ロッツェ氏は「アメリカ国内のクラブであるにも関わらず、インテル・マイアミには世界中にファンがいる。だからこそ国際的なパートナーシップを結ぶ価値がある」と影響力の大きさについて語っている。 同メディアによれば、インテル・マイアミのユニフォーム売上もMLSの中では1位だ。これはメッシだけでなく、スアレスやブスケッツがいることも大きい。 メッシに負けじとスアレスもゴールを量産していて、彼らはインテル・マイアミを勝てるチームへ変えている。単にサラリー目当てで集まったわけではないのだ。優勝争いを展開することで、インテル・マイアミのサポーター以外も注目するようになる。完全にMLSの主役となっており、メッシと契約したインテル・マイアミの動きは大きな成果を生んでいる。
構成/ザ・ワールド編集部