富山 立山黒部アルペンルート開通 雪の大谷の高さは14メートル この先の天気は
山では平地より紫外線強い 雪からの反射にも注意 対策は?
山では平地より紫外線が強くなります。気象庁によると、一般的に、標高が1000m高くなると、紫外線の強さは約10%増加します。室堂の標高は2450mですので、平地より約25%も多く紫外線が降り注いでいることになります。 紫外線は、上空から地上に到達する間に、空気分子や空気中のチリなどにより散乱され、紫外線の強度は弱くなります。標高が高い所は、その地点から上空の大気の量は少なくなるので、紫外線は散乱を受けにくくなり、紫外線が強くなります。 さらに紫外線は地面からも跳ね返ってきます。紫外線の地面からの反射率は草地や土では10%以下、アスファルトでは10%、湖など水面では10~20%程度となっていますが、新雪は80%にも達します。この時期の室堂は一面の銀世界ですから、雪から反射される紫外線も多くなります。 標高の高い山へお出かけの方は、帽子やサングラスは必須となります。衣服はUVカットのものがおすすめです。また、日焼け止めはSPFやPAの数値が高いものを使用しましょう。日焼け止めクリームは、汗をかくことで落ちてしまいますので、こまめに塗り直すよう心がけましょう。
日本気象協会 北陸支店 和田 玲央奈