松井秀喜氏、WSで始球式を任された“大きな意味” NYのファンから感じた「不変の敬意」
大谷翔平、山本由伸が所属するドジャースのワールドシリーズ制覇で幕を閉じた今年のメジャーリーグ。大谷は史上初となる「50-50」を成し遂げるなど歴史的なシーズンを送ったが、ヤンキースOBの松井秀喜氏がワールドシリーズ(以下WS)で始球式に起用されたことも大きな快挙だった。 【写真】今後、WSの始球式に呼ばれる可能性ある日本人は、やはりこのレジェンドか ヤンキースGM特別アドバイザーを務める松井氏は、10月30日(日本時間31日)のWS第5戦(ヤンキースタジアム)の始球式に登場。ヤンキースのジャケットを着込んで投じた1球は、捕手ホセ・トレビーノのミットへノーバウンドで収まった。 「ヤンキースがスウィープ(4連敗)され敗退する可能性もあったので、始球式が実現するのか心配された。当日はスタンド中から大歓声がグラウンドに降り注いでいた。松井氏の嬉しそうで感無量となった表情も印象的だった」(ヤンキース関係者) メジャー生活の大半を過ごしたニューヨークにおいて、「ゴジラ松井」の知名度はいまだ健在だった。今回、始球式という大役に抜擢されたこと、そしてニューヨークのファンの反応を見れば、現地でもいかに大きな存在であるかということを再認識した日本の野球ファンも多いはずだ。 メジャーリーグの公式Youtubeチャンネルがにアップした動画にも現地のファンからポジティブな意見が多く書き込まれているが、目立つのが「class act」というワード。「class act」は立派な振る舞いをする一流の人物を表現する時などに使われる単語だが、それがニューヨークのファンが松井氏に持つイメージなのだろう。今回ヤンキースタジアムで松井氏を迎えた観衆のリアクションにもそういったリスペクトの感情を見て取れた。 「(松井氏は)2009年に開場した現ヤンキースタジアムで記憶に残るような活躍をしたプレイヤー。同年に世界一となった時のシリーズMVP男であり、ヤンキースのファンや関係者の間では永遠に語り継がれるはず。旧ヤンキースタジアムで放ったメジャー初本塁打よりもシリーズでの活躍が印象に残っている」(ニューヨーク在住スポーツライター)