しめ縄と毛糸の帽子で装飾 埼玉・東秩父郵便局の丸型ポスト 開局100年を記念し始まる 今年は開局125年、例年通り登場
埼玉県東秩父村安戸の東秩父郵便局(大久根淳局長)にある赤い丸形ポストが、しめ縄を付けて毛糸の帽子をかぶった姿に変身した。 昨年の丸型ポストの装飾の様子【写真1枚】 発案者は、5代目局長の大久根宏さん(84)。1999年、開局100周年を記念し、利用者へ感謝の気持ちを込めて、しめ縄飾りを始めた。数年後から宏さんの妻茂子さん(81)が編んだ毛糸の帽子もかぶるようになった。 開局125年としめ縄飾り25年目を迎えた今年の11月、宏さんが右手首を骨折。しめ縄が編めなくなり、今年はどうなるか心配していたという。息子で6代目局長の淳さん(53)が引き受け、茂子さんも協力し、例年通りのポストが登場した。 淳さんが初めて作ったしめ縄の長さは約2メートル、直径は約15センチと例年より太め。今年は「祝 開局125周年」と書かれた鉢巻きを巻いているのも特徴。鏡餅とミカンのお供えのほか、お札に見立てた「年賀状、受付中」と書いた案内表示も飾っている。 ポストは1954年製。丸形ポストは現在、県内に95本あるという。この時期になると同村には、ポストの観賞者が遠方からも訪れる。淳さんは「ポストに手紙を投函(とうかん)してくれる人たちに感謝を込めて編みました」と話している。しめ縄姿のポストは来年1月20日ごろまで楽しめる。