サビエル高でマイプロジェクト発表会 地域課題解決へ、2年間の調査・研究【山陽小野田】
サビエル高(松原秀樹校長)で11日、2年生75人によるマイプロジェクト発表会があり、2年間取り組んできた地域課題解決についての成果を披露した。 マイプロジェクトは自分たちが興味、関心のある地域課題を設定し、それを解決していく学習プログラム。1年時に3~5人の少人数でプロジェクトチームを立ち上げ、関係機関に取材したりアンケートを行ったりして調査、研究してきた。 1年生、教職員、保護者の前で行われた成果発表会では17グループが順番に発表した。最初に松原校長が「このプロジェクトは身の回りの課題を探して答えを探し出す探究型学習。予測のつかない現代を生きていく皆さんが必要なスキルを身に付けるいい機会でもある」とエールを送った。 桂しほりさん、山本梨緖さん、奥田陸斗君のチームは「プラスチックごみの削減」をテーマに発表した。 軽くて丈夫なプラスチックだが、自然分解されずその処分には二酸化炭素を排出するなど環境への負荷が大きい。そのプラスチックごみが年々増えていく日本で自分たちが何をなすべきかを考えた。 市環境衛生センターを訪れ、プラスチックごみの排出量について教わり、処理効率を上げるためには分別を徹底することが大切であることを知った。東京への修学旅行の際には都環境局を訪れ、企業向けに行っている環境負荷軽減の取り組みを取材した。 こうした調査、研究から「ごみの削減も重要だが、再利用も効果的」という結論に達し、ユニクロを展開するファーストリテイリングが呼び掛ける衣料支援プロジェクトに協賛して、校内で集めた衣料品71着をユニクロおのだサンパーク店に持ち込むアクションも起こした。「今後もいろんな視野からプラごみ問題について考え行動していきたい」とした。 発表会ではこの他、「引き継がれていく童歌」「ヤングケアラーを暮らしやすくするために」「パートナーシップ宣誓制度」などについての熱心な活動報告があり、探究成果に会場から大きな拍手が送られていた。