大阪府の松井知事2期目スタート「副首都位置づけていきたい」
22日に投開票が行われた大阪府知事選で再選を果たした松井一郎知事が27日午前、2期目のスタートを切った。松井知事は同日午前に行われた会見で「東京が首都であれば大阪は副首都。日本の一極でなにか起こった時に日本を引っ張っていく、そういう大都市としての機能を持ったエリアを副首都と位置づけていきたい」と「副首都化」に向けて改革に取り組んでいくと話した。
二極と呼ばれるように明確に府市成り立つよう取り組む
松井知事は会見の冒頭で「大阪を豊かな街にしてほしいという声をたくさんいただきまして、大阪市の吉村新市長と協力なタッグを組み、これまでの改革路線をさらに発展をさせ、成長と安全安心のよき循環を実現させる豊かな大阪を目指してまいります」と決意をあらわにした。また「新たな大阪都構想の設計図を作る議論を続けて良いという民意をいただきました。今後、府民や議会などから幅広く意見を伺いながら十分議論を積み重ねていきたいと思います」と続けた。
2期目を迎えた初日の気持ちを聞かれると「セカンドステージというね、このやっぱり選挙という民意、判断によって大都市制度のあり方についても議論を続けていくというはっきりとした民意があらわれたわけですから」と答える松井知事。「新たな民意に沿って大阪の行財政改革、統治機構改革、そして東京都一極ではなく二極と呼ばれるように明確に府市というものが成り立つように取り組んでいきたいとおもいます」と話した。 統合本部を設置するという予定を示していることについては、現在の東京一極状態で何かが起こった時に「日本を引っ張っていく大都市としての機能を持ったエリア副首都と位置づけていきたい」と話した。 前回は橋下市長と二重行政解消という目的で「統合本部」という名称をつけたものの、二重行政については「府と市の役所同士ではほぼ解決踏み」とし、二重行政を解決後のその向こうには日本を引っ張っていく大都市の機能を備えていくための副首都推進本部を、今後、吉村新市長と詳細を決めていくと話した。 また、その名称については「副首都推進本部を担う事務機能が、今までは統合本部の事務機能が『大都市局』ですから。『副首都推進局』やね。そういう形になるかなぁと思います」と構想を述べるなどした。