障害者のさらなる雇用促進へ 特別支援学校の積極支援企業を表彰「良い人材多い」島根県が新たに制度創設
山陰中央テレビ
特別支援学校での職業教育への協力や障害者の雇用に積極的に取り組む島根県内の企業を称え、今後のさらなる雇用促進につなげようと、島根県が22日に10の企業を表彰しました。 特別支援学校での職業教育への協力や卒業生の雇用に積極的に取り組む企業の表彰制度は、島根県が2024年度に創設しました。松江市であった表彰式では、丸山知事から企業の代表者に表彰状が手渡されました。 表彰を受けたのは県内に事業所を置く10社で、このうちプラスチック製造などを手掛ける益田市の「アケボノ」は、生徒の職場見学や実習を定期的に受け入れるなど、特別支援学校の職業教育の充実に貢献しました。 アケボノ株式会社・原田英之代表取締役社長: 今後も引き続き、学校のお役に立てるように、良い人材がたくさんいるので、受け入れていきたいと思っています。 また食品の製造販売を手がける松江市の「モルツウェル」は、特別支援学校の卒業生13人を雇用するなど、障害者の社会進出を後押ししています。 モルツウェル株式会社・野津積代表取締役: (特別支援学校の卒業生は)礼儀も正しいし、返事も良いし、気持ちが良い子たちばかりなので、逆に僕たちが教えられることもいっぱいあります。 県内の特別支援学校の卒業生の就職率は、昨年度35.6%で、ここ数年は横ばいの状態が続いているということです。 島根県教育庁特別支援教育課・八束政義課長: 新しい職種などの開拓も必要と思っておりますので、今後も(障害を持つ人々の)雇用率が高まっていくように、維持できるように努力したい。 県は、表彰を受けた企業の事例を他の企業にも紹介するなどして、障害者の雇用促進につなげたいとしています。 県内特別支援学校卒業生就業率令和5年35・6%53人令和4年37.0%71人令和3年33.0%59人放送日連絡特別支援教育課0852ー22ー5692
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