「裸足で散歩」全国ツアー、40歳の誕生日迎えた加藤和樹が決意「若々しく頑張っていきたい」
加藤和樹らが出演する「裸足で散歩」の東京プレビュー公演が、昨日10月10日に東京・曳舟文化センターで行われた。 【画像】「裸足で散歩」より。(撮影:岡千里)(他12件) 「裸足で散歩」は、ニール・サイモン脚本によるハートフルコメディ。アメリカ・ニューヨークにある古いアパートに引っ越してきた新婚夫婦と、アパートの不思議な住人たちとの交流が描かれる。今回の公演では、2022年上演版に続き、弁護士ポール・ブラッター役を加藤、ポールの妻コリー・ブラッター役を高田夏帆が演じるほか、演出を元吉庸泰が担当。また、2022年上演版にも出演した松尾貴史、戸田恵子に加え、福本伸一が新たにキャスティングされた。 2024年上演版は、9月27日に大阪・サンケイホールブリーゼで開幕。その後、10月1日に茨城・水戸市民会館 グロービスホール、3日に神奈川・湘南台文化センター 市民シアター、5日に静岡・富士市文化会館ロゼシアターで上演された。 東京プレビュー公演の実施に際し、元吉は「各都市回らせていただいておりますが、すごく温かくて、こんなに笑っていただけるんだと嬉しく思っております」とコメント。加藤は「10月7日に40歳を迎えたのですが、26歳のポールをより若々しく頑張っていきたいと思っています。役者としては年を重ねるにつれて演れるようになる役もあると思いますので、いつかヴェラスコさんを演じられるような渋い男になれるように頑張りたいと思っています」と意気込み、高田は「1人1人チャーミングで可愛いところがそれぞれにあるので、色々な人の気持ちになって観劇して欲しいなと思います。1人1人を追って見て欲しいですし、1場面1場面切り取って見て欲しいです。1回では足りないくらい全部が注目ポイントです!」と見どころを語った。 本作は今後、10月から11月にかけて東京・北海道・宮崎・大分・宮城・愛知・香川で上演される。 ■ 元吉庸泰コメント 初日を大阪で迎えて茨城・神奈川・静岡と各都市回らせていただいておりますが、すごく温かくて、こんなに笑っていただけるんだと嬉しく思っております。2年前も色々な反応をいただき、今回は少しテイストを変えているところがあるので不安もありましたが、温かい気持ちになっていただけたのかなと安堵しています。 (高田夏帆さんが演じる)コリーのモデルが、(ニール・)サイモンの最初の奥さんで、20年連れ添った末にがんで死別されているジョアンだと言われていて、今回改めて稽古をしてみて、本当に彼女のことが好きだったんだなと、そして理屈を超えて2人が愛し合っているというところを描きたかったんだなと気づきました。途中でポールとコリーが喧嘩をするシーンがあるのですが、どこか許しあうというか、相手に光を求めるような方向性にしました。そういう部分で戯曲を読み解いたところはすごく勉強になりました。 ■ 加藤和樹コメント これまで大阪・茨城・神奈川・静岡で上演してきましたが、各地のお客様が温かいのはもちろんですが、笑うポイントだったり空気感が各会場違います。これからまだ色々な所を回るので、その土地の反応を楽しみたいです。 注目していただきたいポイントはたくさんあるのですが、2幕の途中にコリーとヴェラスコさんのシーンがあるのですが、すごく自由度が高いので、毎回どうなるか楽しみにしているシーンです。そこは是非注目していただきたいと思います。 10月7日に40歳を迎えたのですが、26歳のポールをより若々しく頑張っていきたいと思っています。役者としては年を重ねるにつれて演れるようになる役もあると思いますので、いつかヴェラスコさんを演じられるような渋い男になれるように頑張りたいと思っています。 初演の時は、コロナの影響もあって声を大にして笑えなかったと思いますが、2年ぶりの再演となる今回は、各劇場で笑い声をいただいて、演じている自分たちも心が温まります。観に来てくださっている皆様の心を豊かになるように我々全力で幸せな物語を届けられたらと思いますので楽しみにしていてください。 ■ 高田夏帆コメント (初舞台だった前回公演と比べて)ステージの上にいる心持ちも少し変わりました。聞く耳を持てるようになって(笑)、前回よりももっと大きな笑い声に聞こえたので、すごく嬉しいです。ここで笑ってもらえるんだ!と思ったら、もっと膨らませてみようと思い、毎日試行錯誤しています。1人1人チャーミングで可愛いところがそれぞれにあるので、色々な人の気持ちになって観劇して欲しいなと思います。1人1人を追って見て欲しいですし、1場面1場面切り取って見て欲しいです。1回では足りないくらい全部が注目ポイントです! ■ 福本伸一コメント コメディなのでお客様の笑いが入って完成するものだと思っています。大阪公演の初日は怖かったですが、想像以上に笑っていただけましたし、それ以降の各地の公演でも笑っていただけています。カーテンコールでお客様の顔を見るととても良い笑顔をされているので、それを見るのが幸せで自分にとっても幸せな公演になっています。 1幕と3幕の頭で登場してコリーとポールに巻き込まれて体を張っていたりするんですが、ニール・サイモンの戯曲には“ここで体を張れ”とは書いていないのに、なぜか稽古から張るようになってしまったのでその部分は見所です(笑)。 あと、2幕の頭で別人として2秒ほど出るので、その2秒を見逃さないで欲しいです。 ■ 松尾貴史コメント 2年前より僕も聞く耳を持ちました(笑)。 大阪は温かい街ですが笑いに厳しい街でもあるので、そこでの反応がいちばん緊張感がありましたが、幕が開けたらこんなにも温かいものか……という反応をいただけて、それぞれの街でウケる場所がこんなに変わるのかと思っています。 やるたびに1つ1つが栄養になっていますので大千穐楽に向けて盛り上がっていくことを期待しています。 演出の元吉さんが福田(響志)さんの翻訳に“ニューヨークの風”を感じるということでしたが、僕もこの芝居で“ニューヨークの隙間風”を感じて一生懸命やっていきたいと思います(笑)。そこにご注目いただきたいと思います。 ■ 戸田恵子コメント 2年経ちまして私も聞く耳を持てるようにようやくなりました(笑)。 お客様の反応を気にする余裕は私にはなくて、ひたすら自分の台詞をニール・サイモンが書いた本の通りに一生懸命やっていこうと思っている次第です。この先も初心を忘れずやっていこうと思っています。 物語の中で際立って特異な事が起きる訳ではないのですが、若者の夫婦が少ーし成長するのと、このおじさん(松尾貴史さん演じるヴェラスコ)とおばさんも若夫婦によって少ーし成長させられ、そして電話工事の人もいざこざに巻き込まれて少ーし成長している……。皆が少し成長する物語に面白くなっているというのが見所だと思います。 必ず登場する誰かに当てはまるところが皆さんの中にもあるのではないかと思います。 見所は満載ですのでたくさん楽しんでくださった方が最後キュンとなると思います。 ■ 裸足で散歩 2024年9月27日(金)~2024年9月29日(日) ※公演終了 大阪府 サンケイホールブリーゼ 2024年10月1日(火) ※公演終了 茨城県 水戸市民会館 グロービスホール 2024年10月3日(木) ※公演終了 神奈川県 湘南台文化センター 市民シアター 2024年10月5日(土) ※公演終了 静岡県 富士市文化会館ロゼシアター 2024年10月10日(木) ※公演終了 東京都 曳舟文化センター 2024年10月13日(日) 東京都 タクトホームこもれびGRAFAREホール 2024年10月16日(水) 北海道 幕別町百年記念ホール 大ホール 2024年10月18日(金) 北海道 あさひサンライズホール 2024年10月20日(日) 北海道 中標津町総合文化会館 しるべっとホール 2024年10月22日(火)~2024年10月23日(水) 北海道 札幌市教育文化会館 大ホール 2024年10月25日(金) 北海道 大空町教育文化会館 教育ホール 2024年10月31日(木) 宮崎県 都城市総合文化ホール 中ホール 2024年11月2日(土) 大分県 中津文化会館 大ホール 2024年11月5日(火) 宮城県 えずこホール(仙南芸術文化センター)大ホール 2024年11月8日(金)~2024年11月19日(火) 東京都 博品館劇場 2024年11月21日(木) 愛知県 ウインクあいち(愛知県産業労働センター)大ホール 2024年11月23日(土・祝) 香川県 サンポートホール高松 大ホール □ スタッフ 作:ニール・サイモン 翻訳:福田響志 演出:元吉庸泰 □ 出演 ポール・ブラッター:加藤和樹 コリー・ブラッター:高田夏帆 電話会社の男:福本伸一 ヴィクター・ヴェラスコ:松尾貴史 バンクス夫人:戸田恵子