よく行くドラッグストアで「登録販売管理者」のパート募集を見かけます。資格を取るのは難しいですか?どのくらいの収入が得られるのでしょうか?
ドラッグストアなどの医薬品を扱う店舗では、特定の医薬品の販売を担う専門職があります。それが、登録販売者です。薬剤師と比べて、扱うことができる薬剤の種類に制限がありますが、人気の職種といえるでしょう。 本記事では、登録販売者の仕事の内容を確認した後で、資格試験の難易度や給与水準について解説していきます。
登録販売者とは?
薬局やドラッグストアで働く人のなかには、医薬品の専門家として特定の役割を担っている「登録販売者」がいます。この専門家は、主に副作用リスクが比較的低めの医薬品群、具体的には第2類や第3類に分類される商品の案内と販売を手掛けています。登録販売者の主な役割は、顧客の疑問に対して明解な説明や必要に応じた助言を行うことです。 登録販売者になるには、高度な学歴を要求されることはありませんが、資格取得が必要です。ドラッグストアなどでは、新卒など未経験での入社後にOJTや社内研修で資格取得を支援する企業も多くあります。また、正式な登録販売者となるには、資格取得後に24ヶ月(月80時間以上)の実務経験が必要となります。 登録販売者の仕事は医薬品の適正な使用方法や効能、注意点など、広範囲にわたる知識が求められ、そのための専門的な研修や実務経験が不可欠です。単に医薬品を販売するだけでなく、顧客の健康管理をサポートする重要な役割を担っています。そのためには、専門知識を身につけ、日々の業務を通じて経験を積むことが不可欠です。
登録販売者試験の難易度
登録販売者試験の全国平均合格率は、おおよそ40~50%の間で推移しています。この数値からも試験の要求水準の高さが伺えます。しかしながら、適切な準備と努力を重ねれば、十分に合格の門をくぐることが可能です。地域ごとに合格率には差があり、令和4年度の合格率で一部地域は60%近くの合格率を示す場所もあれば、30%台にとどまる地域もあります。 試験では医薬品に関する基本的な知識だけでなく、実際の販売現場での対応能力も問われるため、実務経験を積むことも有効な合格対策となるでしょう。登録販売者試験は、専門知識を身につけるだけでなく、それを実践的に活用する能力も求められる試験です。