阪神 藤川球児氏が新監督に就任 球団発表 第36代監督 生え抜き投手では村山実氏以来 近日中に記者会見へ
阪神は14日、球団本部付SAを務める藤川球児氏(44)が第36代監督に就任すると発表した。近日中に記者会見を開く。生え抜き投手の監督就任は1989年シーズンで指揮を執った村山実氏以来だ。 【写真】岡田元監督 藤川氏に「後をやれって言われたん?」「他よりはええわ」 藤川新監督は現役時代に「JFK」の一角として05年のリーグ優勝に貢献。NPB歴代4位となる通算243セーブを挙げ、米大リーグでもプレーした。21年に球団本部付SAに就任。コーチの経験はないが、球団運営などに幅広く携わり、ファンからの人気も高い。また野球解説者としても投手心理を軸とした的確な分析が好評を得ていた。 阪神は岡田彰布監督が退任。昨季はリーグ優勝と日本一に導き、今季も2位だったが、DeNAとのCSファーストSで2連敗を喫し、今季の戦いが終わっていた。藤川新監督が現役時代だった2019年には、岡田前監督と春季キャンプで対談。チーム作りや選手起用について持論をぶつけ合うなど、師弟関係とあって野球観は似た部分がある。藤川新監督が2年ぶりのV奪回を目指し、重責を担う。 ◆藤川 球児(ふじかわ・きゅうじ)1980年7月21日生まれ、44歳。高知県出身。現役時代は右投げ左打ちの投手。高知商から98年度ドラフト1位で阪神入団。13年にFAでカブス移籍後、レンジャーズ、四国ILp・高知を経て16年に阪神でNPB復帰。20年現役引退。最優秀中継ぎ2回(05、06年)、最多セーブ2回(07、11年)。21年に阪神でスペシャルアシスタント(SA)就任。日米通算811試合で61勝39敗245セーブ164ホールド。06・09年WBC、08年北京五輪日本代表。