日本ライト級王者・仲里周磨は「キレと爆発力」でV2誓う 挑戦者・三代大訓は「世界に行くためベルト3つ取る」
◆プロボクシング ダイヤモンドグローブ▽日本ライト級(61・2キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・仲里周磨―同級1位・三代大訓(4月9日、東京・後楽園ホール) 日本ライト級タイトルマッチの前日計量が8日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われ、王者・仲里周磨(オキナワ)、挑戦者の同級1位・三代大訓(横浜光)はともにリミットから200グラムアンダーの61・0キロで一発パスした。 戦績は27歳の仲里が14勝(8KO)2敗3分け、29歳の三代が14勝(4KO)1敗1分け。 計量後、両選手は取材に応じ、仲里は「コンディションはいい感じ。調子はいいです」と2度目の防衛に手応え。2015年4月にプロデビュー(初回KO勝ち)。21年8月、当時日本王者・吉野修一郎(三迫)に挑戦も6回TKO負け。だが、その後再起して連勝すると、23年4月、当時日本王者・宇津木秀(ワタナベ)に挑み、3回KO勝ち。12月に村上雄大(角海老宝石)に最大6ポイント差をつけて判定勝ちし初Vしている。 今回の三代とは2017年10月に対戦。3回にダウンを奪ったものの、4回にダウンを奪い返され、判定負けした。「三代選手は強いですし、初めて負けた相手。納得のいかない内容で、実力が発揮出来なかった。そのぶん、思い入れがある。自分のキレと爆発力を出していけば、いい展開になる」と自信を見せた。2月初旬から約3週間、沖縄から東京に出て帝拳ジムなどを回ってスパーリングで腕を磨いた。「KOで勝ちたい。会場を盛り上げる」と力を込めた。 元東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王者の三代は「久しぶりのタイトルマッチで楽しみ。でも、明日は負けられない試合。ここ数戦は『我慢』、明日は『発揮』の試合」と燃えている。18年10月に日本王者・末吉大(帝拳)と引き分け防衛するなど4度防衛。その後、ライト級に上げて元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(横浜光)と対戦し判定で破った。その後勝ち星を重ねたが23年4月、ジュン・ミンホ(韓国)に5回負傷判定負けしてプロ初黒星を喫した。再起して、11月には浦川大将(帝拳)との挑戦者決定戦に判定勝ちして日本王座挑戦の切符を手にした。 仲里と直接対面するのは「久しぶりで、重いモノを感じた。リベンジに燃えているだろうけど、そういう気迫に気おされることはない」と三代。「接戦になって、楽な試合にはならないだろう」と警戒もする。目標は世界。そのためには「(地域タイトルの)ベルトは3つともとらないといけない。そうしないと世界に行く権利はない。国内で一番にならないと世界に行けない階級なので」と気合を込めた。
報知新聞社