肩こりや腰痛に悩む人は「ピラティス」がおすすめ プロのアスリートも「身体の土台作り」に採用する実力とは?
「胸式呼吸をしながらエクササイズを行うことで、腹部のインナーマッスルが強化されるだけでなく、体幹が強くなって骨盤や脊椎の位置が安定し、姿勢の改善と腰痛の軽減などを期待できます」 すぐに息が上がるわけではないため、運動が苦手な人や、運動は普段あまりしないけれど体を動かしたいという人も始めやすい。 「お腹がへこんでいる、つまり腹部のインナーマッスルが収縮した状態で体を動かすと、多くのエネルギーを消費します。そして、お腹まわりの筋肉が刺激されシェイプアップされます。
体力も徐々に上がってくるので、まずはピラティスで身体の土台を作って、有酸素運動やレジスタンス運動(スクワットや腕立て伏せなど)といったほかの運動を始めることでより高い効果が得られると思います。 ただ、ピラティスを行うことで体に痛みが出る人、医師から運動を止められている人などは注意が必要。すぐに結果が出るエクササイズではないので、焦らずにのんびり続けるという意識でいることが大切です」 ■マットとマシン、2種類のトレーニング法
では、ピラティスとは実際にどのように行うものなのだろうか。 「ピラティスはマットとマシンの大きく2つに分けることができます。マットはその名の通り、マットの上で自分の体の重さを使いながら、エクササイズを行うものです。仰向けや横向きなど寝たままで行えるエクササイズもあるため、気軽にできるのがメリット。体への負担が比較的軽いことから、体力に自信のない方や高齢の方も取り組みやすいでしょう」 マシンにはリフォーマー、キャデラック、ラダーバレルなどいくつもの種類があり、鍛えたい部分や体力によってどれを選ぶか異なる。
「マシンはどれもかなりの大きさがあるので、一般的に自宅に置くのは難しく、スタジオでインストラクターに教わりながらやることがほとんどです。マシンのスプリング(バネ)を調整すれば、負荷の大きさを変えられるので、体の鍛えたい部分にターゲットを絞ることもできます」 スタジオではインストラクターから直接指導を受けられるため、けがのリスクが抑えられるほか、正しい姿勢や動き、呼吸法が身につく。また、どのマシンをどれくらいの負荷で使えばいいか教えてもらえるので、効率的に進められるだろう。