萩生田光一氏 ネット番組の“勘違い上から目線”に自民議員はため息…小泉進次郎氏を「かわいい弟分」発言も選挙戦略を痛烈批判
裏金問題で自民党からの公認を受けずに立候補し、当選した萩生田光一元政調会長が1日、ジャーナリストの櫻井よしこ氏のインターネット番組『言論テレビ』に出演した。 【写真】剃り込みリーゼント番長の萩生田光一氏 萩生田氏といえば、派閥の政治資金パーティーをめぐり、2728万円の不記載が発覚。安倍派幹部のなかでも突出した金額で、今回の総選挙では自民党の公認を受けられないまま戦い、立憲民主党の有田芳生氏とはわずか7500票差という薄氷の勝利を収めた。 「同番組で萩生田氏は、旧安倍派について『党に迷惑をかけたのは事実』としながらも、『非公認にするにはそれなりの根拠が必要だ』と党本部による処分に疑問を呈しました。また、非公認の基準についても『腑に落ちない』としています・ 現在、萩生田氏は11月11日に予定されている衆参両院の首相指名選挙前に、自民党から会派入りの要請だけを受けており、追加公認はされていません。まるで“宙ぶらりん”で放置されていることに不満があるということです」(政治部記者) また同番組で萩生田氏は、大敗の責任を取って選挙対策本部長を辞任した小泉進次郎氏について、「かわいいし、大好きですよ。自分は弟分と思っている」とした上で、こうも苦言を呈した。 「『選挙応援委員長』としては最高の人ですけど、本当に選挙の苦しさを知っているんですか。公認争いをして勝ちあがった人と仲間の分裂をどうするかなどを考えると、役職として本当に正しかったんですか、と思いますよ。だって手を挙げた瞬間に当選する人たちでしょ」 と、痛烈批判。さらに 「途中から比例代表で女性候補者を増やさないといけないとなりましたが、だったら最初から志のある女性を考えて、ストックしておけばいいのに。(候補者に)名前だけ出さないか、みたいなね。その人達も傷つくわけじゃないですか。もう少し党として基本的な方針を決めて戦うべきだと思いますよ。比例名簿に載った人、私は一人も知らないですよ」 と、自民党の小泉氏の選挙戦略をやり込めた。これを番組を視聴したという自民党東京都連の議員は、うんざり顔でこう明かす。 「どの目線で話しているんでしょうかね。『弟分』という言い方も、萩生田さんの選挙区ではウケるのかもしれませんが、小泉さんよりも“格上”という意識があるのが不思議ですよ。勘違いも甚だしいですね。 そもそも論から言えば、多くの同志を失ったのは、裏金事件のせいでしょう。萩生田さんはいつも大物ぶって『俺が後ろで守ってやる』とは確かによく言っていましたけど、彼はさらに後ろから安倍さんや菅義偉元首相に守ってもらっていたのです。いまさら党本部への批判を繰り返したところで、誰もついてこないことを自覚すべきですよ。前に出るのは構いませんが、後ろにはもう誰もいないことは自覚するべきです」 “少数与党”の醜い内紛だ。