サッカーU-22日本代表は要注意!? パリ五輪、強力すぎるライバル5ヶ国。優勝候補は?
2024年7月より開幕するパリ・オリンピックの出場国が現時点で16チーム中10チーム確定している。その中から大岩剛監督率いる日本代表にとって強力なライバルとなり得る強力な5チームを紹介する(オーバーエイジを除いて出場資格があるのは2001年1月1日以降に生まれた選手)。
U-21フランス代表 監督:ティエリ・アンリ 開催国であるフランスがパリ五輪世代で最も強力なスカッドを擁している。 11月の代表戦に招集された主なメンバーは、バイエルン・ミュンヘンのスーパーサブとして大活躍中のFWマティス・テルを筆頭に、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アーセナル戦でゴールを決めたFWエリー・ワヒ(RCランス)や今夏にパリ・サンジェルマンが引き抜いたFWブラッドリー・バルコラ、FWラヤン・チェルキ(リヨン)、MFチムアンヤ・ウゴチュク(チェルシー)らビッグクラブでプレーする選手が多数を占めている。 彼らだけでも十分に強力なのだが、A代表経験者も加えると、他国は太刀打ちできないだろう。MFエドゥアルド・カマヴィンガ(レアル・マドリード)、DFウィリアン・サリバ(アーセナル)、FWマイケル・オリーゼ(クリスタル・パレス)、MFウォーレン・ザイール・エメリ(パリ・サンジェルマン)、DFブノワ・バディアシル(チェルシー)、DFマロ・ギュスト(チェルシー)、MFケフレン・テュラム(ニース)といったビッグクラブの主力レベルの選手たちが各ポジションにいる。 2000年以前に生まれた選手たちを3人招集できるオーバーエイジの制度を利用しなくてもA代表に匹敵するメンバーが揃っているのはフランスが唯一と断言して良い。ユーロ(欧州選手権)直後に行われるため、どれだけ主力が揃うかは不透明だが、開催国というアドバンテージも考慮しても、間違いなく彼らが優勝候補筆頭に挙がるだろう。
U-21ウクライナ代表 監督:ウナイ・メルゴサ パリ五輪の優勝候補筆頭であるフランスに、今年行われたU-21欧州選手権の準々決勝で3-1の勝利を挙げたのがウクライナだ。2019年に行われたU-20ワールドカップの優勝メンバーの大半がパリ五輪の候補に入っている。 今年の7月にウクライナ代表のアシストコーチを務めていたスペイン人指揮官ウナイ・メルゴサがパリ五輪世代の監督に就任して以降の公式戦は3戦全勝で、10月には強豪イングランドに3-2で勝利。若手の有望株が軒並みA代表に招集をされている中でも着実に成長を続けている。 A代表に選出されているメンバーは有名な選手が多く、その筆頭がチェルシーで背番号10を着用するFWミハイロ・ムドリクだろう。このウクライナの神童はプレミアリーグの適応に苦しんでいるが、シャフタール・ドネツク時代はクラブの年間MVPを2年連続で受賞するなど無双状態にあった。特に一瞬の加速力で相手を振り切るスピードは世代屈指で、パリ五輪世代で彼を止めることができる右SBはほとんどいないだろう。 ムドリク以外にも若い有望株は数多くいる。A代表で正守護神を務めるGKアナトリー・トルビン(ベンフィカ)や19歳からウクライナ代表の最終ラインを支えているDFイリア・ザバルニー(ボーンマス)、今年のU-21欧州選手権で得点王に輝いたMFヘオルヒー・スダコフ(シャフタール・ドネツク)、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で3ゴールを決めているFWダニーロ・シカン(シャフタール・ドネツク)ら才能の宝庫だ。A代表で主力を務める彼らがパリ五輪に乗り込むとなれば、一気に上位進出候補となるのではないだろうか。