都知事選に出馬表明した安芸高田市・石丸伸二市長は「恫喝裁判」「73万円踏み倒し裁判」で相次ぎ敗訴…!それでもSNSで大絶賛される若きエリートの「実像」
自分が市に責任を負わせたのに…
敗訴の判決を受けた後の会見で石丸氏は、公僕たる議員が市に賠償を負わせることになったことに触れて、「その構図がまず面白くないですか? 何やってんだっていうね」と揶揄した。 実際は自分が市に責任を負わせたのに、あたかも議員がそうしたかのように「面白い」とテレビカメラの前で語るのが、石丸氏なのである。 さらに翌月の記者会見で石丸氏は「議員が恫喝したことの真実相当性の扱いに不服がある」などと控訴の意向を語ったが、実際に広島高裁に提出された控訴理由書には、一審の判断である「恫喝があったとは認められない」に対する反論は一言もなく、「“恫喝された”という発言は断定的ではなかったため名誉棄損には当たらない」といった苦しすぎる主張が書かれていた。恫喝などなかったことを自ら認めたようなものである。 もちろん石丸氏はこれも公言していないため、信者たちは「音声が編集されている」「恫喝がなかった証拠はない」などと言っては、未だに恫喝の存在を信じている状態である。 トラブルはこれだけではない。 市長選でポスターを制作してもらった印刷業者からも提訴されている。石丸氏は公費負担分の約35万円を代金とする合意があったと言い張っていたが、結局こちらも約73万円の残金を踏み倒した事実が認められ、敗訴した(二審も敗訴して上告中)。 石丸氏の発言を見ていて感じるのは、おかしな表現だが、一貫した支離滅裂さである。本人はことあるごとに「すべて計算づくです」と自らの計算高さをアピールするが、計算でやっているとしたら計算違いばかりということになる。
もはや言ったもん勝ち状態
そのほか、個別の政策論議においても石丸氏の感性は常人とは大きく異なる。例えば、約10年間続いた婚活事業を廃止したときに、その理由として挙げたのは、 ・結婚という極めて個人的な話に公が関与する理由は本来ない ・婚活事業は結婚に対する強迫観念を助長する害悪 ・LGBTなどマイノリティーへの配慮を欠く というものだった。 市が婚活事業をして憤るLGBTがいるとは思えないし、結婚したい人をサポートすることがなぜ強迫観念を助長するのか理解することは難しい。そんな声が本当にあるのかと議員に問われた石丸氏は、逆に「強迫観念を助長しない証明」を相手に求めるという間違った論法で議員を“論破”した(トホホ)。 このような、逆質問による責任転嫁も石丸氏の得意技だ。