鳥山明先生のデザインや作風をゲームで体験! 『SAND LAND』プロデューサーインタビュー
鳥山ワールドをバッチリ再現!
2024年4月25日にPlayStation 5(PS5)、PlayStation 4(PS4)、Xbox series X|S、4月26日にPC(Steam)版が発売予定の『SAND LAND』(サンドランド)。3月19日には体験版も配信され、発売に向けて盛り上がりを見せています。試遊体験後、本作のプロデューサーを務める南敬洙(みなみ けいしゅ)さんにインタビュー取材を実施し、ゲームの魅力やこだわりについてうかがいました。 【画像】鳥山ワールドを自由に冒険! 『SAND LAND』プレイ写真を見る(15枚)
――(試遊を終えて)細部にまでこだわりが感じられるゲームでした。まるで鳥山先生の世界に入り込んだみたいで、特にメカへのこだわりが凄いですね。 南氏:鳥山先生のメカの魅力は、少年心をくすぐるディテールだと思います。ゲームの『SAND LAND』でもディテールにはこだわって作りまして、カメラの角度を頑張って調整していただければ、戦車の細かい内装も見えるようになっています。しっかり消火器を置いているのもこだわりのひとつです。 ――メカだけでなくキャラクターやフィールドも含めて、ゲーム全体から鳥山先生のイラストの味や雰囲気が感じられました。 南氏:鳥山先生のアートワークをもとに、ゲーム用にモデル化しています。鳥山先生にも総監修という形で実際にゲーム画面は見ていただいています。 ――そのメカですが、先ほどは戦車、ジャンプメカ、バイク、バトルアーマー、ホバーカーホバータンクを操作させて頂きました。全部で何種類くらい登場するのですか? 南氏:正確な数は伏せさせていただきますが、10種類以上です。「これ、どこかで見たことがあるな!」ってメカが登場しますよ。
――『ドラゴンボール』の悟空が運転しているバイクや、『Dr.スランプ』のアラレちゃんが乗っているニ脚メカのような扉絵や表紙イラストで描かれたメカに似ていますね。鳥山先生のイラストをCGにするうえでこだわった点は? 南氏:これはキャラクターゲームの常(つね)なのですが、通常は影の描き方や光のあて方がのっぺりしてアニメシェーダー寄りになってしまいます。でも鳥山先生らしさを崩さずにメカを再現するうえで、そこを変えたいな、と考えまして。そこで陰影の付け方に、線を引いて描き入れる「カケアミ」のような原作表現を取り入れています。 ――メカの操作感覚の違いも面白かったです。戦車は思った通りに運転できるけど移動速度が少しゆっくり、ホバーカーは接地していないから慣性があってピタッと止まれないとか、それぞれ個性的ですね。 南氏:メカの動きにもこだわっています。戦車で砂漠を移動すると、履帯(りたい)の轍(わだち)が残りますし、地形によってメカの向き不向きもあります。『SAND LAND』は広いフィールドで遊べるアクションRPGなので、砂漠や荒野だけでなく、森や沼地、湖など地形の影響を受けます。 ――戦車で沼地を進むとスタックしたりしますか。 南氏:さて、どうでしょう。でも水上を移動する際はホバーカーが必要です。