大鶴義丹 「寿司屋で10年修業するのはバカ問題」が話題 伝統性と技術進歩 役者の全身全霊がすべて、バカげた情熱は必ずお客様に届く
いよいよ連日忘年会シーズン。血圧とγGTP数値を気にしながら、今年お世話になった方々に感謝しながら酒を飲み交わす日々。今年は親父が亡くなったこともあり、可能な限り、演劇の舞台に立ってみようと。そして多くの方々に助けられながら、人生初の、年間10作品の舞台に立つことができた。演劇的にはマルチなジャンルになるが、すべて珠玉の作品であったと信じている。また、新宿梁山泊『ジャガーの眼』では、なんと紀伊国屋演劇賞において、団体賞もいただき、最高のファンファーレとなった。
役者稼業もいよいよ50代後半真っ盛り、あらためて思うのは、お客さま、仲間、恩人、先輩後輩、芝居で関わった方々を裏切らないこと。こういう鉄則、若いときにはまったくわからなかった。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。NHK・Eテレ「ワルイコあつまれ」セミレギュラー。現在公開中の映画「ファストブレイク」に出演。2025年1月22~26日には、東京・池袋「シアターグリーン BIG TREE THEATER」で上演の劇団アルファーvol.46「爺さんの空」に出演。