リーグワン連覇に向けて、BL東京HC「もっともっと」、リーチ主将「まだまだ成長したい」
定例会見後には昨季に続き、キャプテンを務めるリーチが登場。主将続投の意気込みを口にした。 「連覇するのは違う難しさがあるので、新しいチャレンジなので『やりたいな』と思った。昨季からの続きという感じ。昨季から違う難しさもあるので、しっかりやりたいと思う。しっかりレギュラーを勝ち取る。まず自分の身体、メンタルを改善して、チームを進化させていきたい。年間通してのスタンダードを高くすること。コーチ陣とのコミュニケーションも長く持つ。また試合に出ていない時にどれだけコミットするということを改善したい。ケガで試合に出ない時に周りの選手に任すのではなく、自分からコミットしたい」 『NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23』優勝から一転、昨季は6位に甘んじたクボタスピアーズ船橋・東京ベイと同じ轍は踏まない。 「全体的なレベルアップが必要。全体的にすごくいいコンディション、日本人選手は身体がデカくなって、外国人もコンディションがいい、いいスタートが切れている。一昨年の王者のクボタの昨季はすごく勉強になった。個人的に満足してしまったら成長できない。回避しないといけない。何年かかけて優勝してクボタはホッとしたのか、去年とは違うチームになった。最終的に良くなったが、開幕時は大変そうだった。そうならないように気を付けたい。満足しない。一人ひとりの会話、行動をしっかりやっていかないといけない。今のところしっかりやっているし、試合に出たいという欲を感じる」 また、ライバル東京サンゴリアスのHCが同世代の小野晃征との再会を楽しみにしていた。 「晃征がひとつ上で、家がすごく近くて、食べに行く焼き肉屋も一緒。サントリーはすごくフィジカリティ高くトレーニングしているので、東芝もブレずに圧倒的なフィジカルでやっていきたい。晃征はすごくいい選手だったし、HCとしてすごく楽しみ」 10月7日(月)には36歳となるが、リーチはまだまだ成長を止めようとしない。 「上半身のボリュームも上がってきたし、肩が痛かったのが良くなってきたし、スピードも上がっている。まだまだ成長したい。フィジカリティも、体力も、スピードも上げたい。LOもやりたい。(4番には)ジェイコブ・ピアスがいるので、勝負したい。4・6・7・8番でやりたい」 主将は原田、松永という若いリーダー陣への注文も忘れていなかった。 「(原田は)もうちょっと前に出てほしい。彼は英語も話せるし、よく考えている。リーダー像を自分で見つけてほしい。 (松永)一昨年もプレシーズンでリーダーをやったし、大学の時もキャプテンやった。今季は10番をやることも多くなるだろうし、フィジカルにこだわってがんばってほしい」 『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2024』は休養に充てられて日本代表の招集を見送られたが、『リポビタンDチャレンジカップ2024』オールブラックス(ニュージーランド代表)戦への意向を聞かれると、リーチは「120%出たい」と断言。さらに2025年3月30日(日)・大和ハウス プレミストドームで組まれた『NTTリーグワン2024-25』第13節・三重ホンダヒート戦にも「すごい楽しみ」と思いを馳せた。 同日の定例会見では荒川義和社長が事業面を説明。2023-24シーズンのプレーオフ期間の各メディアでの露出を広告費換算を47億円超、テレビだけで約31億円と公表した。そして北海道でのホストゲームの成功を約束した。 「ご存じのようにリーグワンのチームは首都圏に偏っている。(横浜)キヤノン(イーグルス)さんのセカンダリーホストエリアの大分での試合を拝見したが、とても雰囲気が良く、地方でトップレベルの試合を観られる機会を増やしたいと思った。我々も縁があるリーチが育った北海道で、3月30日(日)で札幌ドーム、大和ハウス プレミストドームでゲームをすることになった。地元の方にも見ていただきたいし、興行的にも思い出に残るように企画している。そしてやる以上は1万人以上の観客動員をしたいし、ビジネス的にも黄金の果実を得るために黒字化をしていきたい」 BL東京は10月26日(土)・東芝府中グラウンドでの三菱重工相模原ダイナボアーズ戦を皮切りにプレシーズンマッチ5試合を戦い、12月22日(日)・日産スタジアムでの『NTTリーグワン2024-25』開幕戦・横浜E戦、12月29日(日)・味の素スタジアムでのホスト開幕戦となる第2節・相模原DB戦に備える。 取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)