境内にメダカが1万匹!”聖地”の寺 参拝者の半数は「メダカファン」 福岡・直方市
RKB毎日放送
福岡県直方市にある丸山観音寺は、「メダカの聖地」。檀家からもらった30匹からスタートしたメダカは増え続け、全国から愛好家が訪れています。 【写真で見る】「めだか寺」と呼ばれる丸山観音寺 ■「めだか寺」と呼ばれる丸山観音寺 福岡県直方市の丸山観音寺は、江戸時代に直方藩主の黒田長清が建立したお寺です。境内には、「魚」をモチーフにした特徴的なモニュメントも並んでいます。 RKB 西尾健佑「赤や白などのメダカが泳いでいますが、実はここ、お寺の境内でたくさんのメダカが飼われています」 ずらりと並んだ瓶の中には、それぞれたくさんのメダカが。実は丸山観音寺、「めだか寺」と呼ばれていて、全国から参拝者が訪れています。 住職の大塚恵誠(えじょう)さん 「始まりのメダカは、尊神堂の前にある、みゆきというブルーのメダカです」 ■30匹が23年後に1万匹に 23年前に檀家から約30匹のメダカをもらったのが「めだか寺」の始まりです。育て始めたころは、メダカの卵がかえらなかったり、かえっても稚魚が死んだりして、うまく育たないこともあったそうです。その後、本などで飼育方法を調べ、自分なりの育て方を編み出し、現在、境内で飼育しているメダカは約50種類、1万匹にまで増えました。 大塚恵誠 住職 「僕の好きなメダカを飼って、みなさんに見ていただくようにしています。メダカライフを毎日、メダカと一緒に楽しむ、ずっとメダカのことをしていてもいいかなと」 とはいえ、1万匹のメダカの飼育は大変。大塚さんは寺の業務である「法務」の合間を縫ってメダカの飼育に当たります。境内にあるメダカの水槽や瓶などは約100に上り、1日3回のメダカのエサやりは1回に30分ほどかかります(稚魚は1日5回)。 さらに大変なのが、水換え。週1回の水換えは、1日がかりでも終わらないこともありますが、時間を見つけてはメダカに愛情を注ぎます 大塚恵誠 住職「生き物が大好きなので、苦にはならないです」 ■参拝者の半数は「メダカファン」 参拝者「(メダカを見て)かわいいね~。エサやりだけでも大変ね」 大塚恵誠 住職「水換えとかお掃除とか、全部してあげて」