堤駿斗、”みそぎ”の一戦”が大一番に…4月に体重超過で6カ月の資格停止「リングで戦って信頼を取り戻したい」
ボクシングの志成ジムが18日、東京都内で会見し、おおみそかに東京・大田区総合体育館でWBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦、同級8位・堤駿斗(25)=志成―同級14位レネ・アルバラード(35)=ニカラグア=を開催すると発表した。WBAスーパーフライ級タイトル戦、王者フェルナンド・マルティネス(33)=アルゼンチン―井岡一翔(35)=志成=のセミファイナルとして開催される。 堤は4月に元WBAバンタム級王者モレノ(パナマ)とフェザー級10回戦(3回TKO勝利)を行ったが、新型コロナウイルス感染などで調整に失敗、1・55キロ体重超過し日本ボクシングコミッションから6カ月の資格停止処分を科された。今回の対戦相手アルバラードは元WBAスーパーフェザー級正規王者で34勝(22KO)14敗の大物。”みそぎ”の一戦が大一番になった。 「応援してくれる人、期待してくれる人の思いを裏切ってしまった。少しずつ自分がリングで戦っていくことでしか信頼を取り戻せない。正直、この階級で通用するかはリングに立ってみないとわからない。それでも勝っていくのが仕事。フィジカルで負けたとしてもテクニックなどで上回って勝ちたいと思います」と、堤は決意を示した。戦績は5戦全勝(2KO)だ。 WBAスーパーフェザー級は、王者ラモン・ローチ(米国)はライト級に転じてスーパースターのWBA同級王者ジャーボンテイ・デービス(米国)と対戦するといううわさがある。暫定王者バティルガジエフ(ロシア)の扱いは不透明で、1位エラノシャン(ジョージア)は他団体王座に挑戦する可能性があるなど、上位陣の動きが流動的だ。志成ジムの二宮雄介マネジャーは「挑戦者決定戦ではあるが、勝者が次戦ですぐに世界戦が約束されている形ではない」と話した。
中日スポーツ