「女子プロと男性アマは飛距離が近いから参考になる」は過去の話… 自分のプレーに生かせるポイントはあるの?
バーディーを狙うゴルフとパーを狙うゴルフはコースマネジメントも違う
飛距離だけでなく、コースマネジメントもプロとアマチュアではまったく違います。バンカーを越えてすぐのところにピンが切ってあるホールロケーションで、「これはさすがに花道方向ですか?」とアナウンサーが解説者に確認すると、「いや、ピンを狙うんじゃないですか」と返します。すると、プロは解説者が言った通りスピンの利いたボールでピンそばに止めてきます。 優勝争いしている選手たちは常に「バーディーを取るにはどうしたらいいか」を考えており、パーでしのぐのは次善の策です。 アマチュアにとってバーディーは「狙って取る」というよりも「偶然いいショットが打てたときのごほうび」のようなもので、それ以外はパーをどれだけ積み重ねていけるかを念頭に置いています。 バーディーを狙うゴルフと狙わないゴルフは、ティーショットやセカンドショットで意識することが変わります。そのあたりも参考になる部分とならない部分があるような気がしました。 プロとアマチュアでは練習量が圧倒的に違うので、プロの試合は手に汗を握りながら視聴し、自分自身のラウンドは手に汗を握らない安全なショットを選択していくのが一番だと改めて感じました。
保井友秀