[関東]「プロは今の時点では結構厳しいと思う」ポジション転向でゴールの重要性感じる桐蔭横浜大FW肥田野蓮治
[9.25 関東大学L1部第12節延期分 明治大 1-1 桐蔭横浜大 明治大八幡山グラウンド] 【動画】「この美女は誰って人気出ちゃう」日本人女優が“日韓戦”に出場…韓国騒然「一流を連れてきた」 桐蔭横浜大のFW肥田野蓮治(3年=関東一高)は10番を背負うMFとして全国高校サッカー選手権の大会優秀選手に選出されたが、現在は前線で起用されている。今月上旬の“裏総理大臣杯”では得点王を受賞。ただ「個人的な評価ですけど、プロは今の時点では結構厳しいと思う」と現状を見つめた。 肥田野は関東一高で国立競技場のピッチにも立ち、エースナンバーを背負って選手権4強入りに貢献。MF松木玖生やMF古川陽介らと並び、MFとして第100回大会の優秀選手に選ばれていた。 桐蔭横浜大でプレーする今季は3年生ながら再び10番をつけているが、ポジションはFWに移った。肥田野によればフィジカル・スピード面を「大幅にレベルアップ」したことや、中でボールを捌くプレーが活きる場所として一列前に転向したようだ。「今一番特徴が出しやすいなというのは感じている」と本人も前向きにプレーしている。 さらに25日の明治大戦ではシャドーではなく最前線に入ってプレーした。肥田野曰く1トップで出場するのは初めて。分析スタッフとも話し合ってシャドーの選手と陣形を崩さずにプレスをかけるようにしていたといい、前半に自分たちの時間帯を作れた連係には手応えを示した。 その一方、今季リーグ戦で2ゴールにとどまっている状況には危機感を抱いている。「チームは失点数が少ない。でも明らかに得点数が少ないので自分が一番責任を感じていますし、自分が決めればというシーンが関東リーグを通しても何回もある」と悔しさを述べ、「決定的な仕事をするポジションと意識しているけれど、まだ課題ばかりで全然結果という形でチームに貢献できていない」と話した。名門大学の10番としても注目が集まるが、「FWである以上は得点、結果というところを求められる」とプロ入りに向けた自己評価は辛口だ。 もっとも今月上旬に総理大臣杯の不出場チームが集まった大会では5ゴールを決めて得点王と優勝の2冠を達成。「準公式戦みたいな感じだったので、自分の苦手なところをひたすらチャレンジする大会だった。最後の決定力だったり最後の質をもっとこだわってやった結果」と総括したが、その後のリーグ戦ではゴールがないため満足するそぶりは全くなかった。 安武亨監督からはゴール前での一つ一つのプレーにこだわるように教わっているという。また「FWになってクロスの入り方だったりとか、あまり自分がやってなかったことを教えてもらったりしている」とスキルアップにも励んでいる。 すべてはエースナンバーを託してくれたチームへの恩返しのため。肥田野はFWとして、また10番としての自覚と責任を持ちながらゴールへの熱意を示した。