韓国の非常戒厳を巡り捜査当局は3日朝、尹大統領の拘束令状の執行に踏み切りましたが、大統領警護チームと膠着（こうちゃく）状態が続いています。ソウルの大統領公邸前から報告です。 　（河村聡記者報告） 　公邸周辺には夜明け前から大統領の支持者らが集まり、不法な拘束はやめろなどと声を上げています。 　この一帯には大量の警察も配備され、厳重な警備体制が敷かれています。 　ただ、拘束に関わる捜査員らが出入りする道は集会より少し先にあり、関係者や報道陣以外はほとんど近付けない状況です。 　そのため懸念されていた支持者らとの衝突までには至っていません。 　警察などによる捜査本部は、3日午前8時ごろ、捜査員が公邸の敷地に入り、拘束令状の執行を試みました。 　しかし、大統領警護室に加え大統領警備にあたる軍の部隊が進入を阻もうとし、およそ4時間が経とうとする今も膠着状態が続いています。 　韓国メディアによりますと、現在は建物の入口手前まで進んでいて、最後の関門となる警護室との交渉が続いているということです。 　公邸前に集まる支持者の数は今も続々と増えていて、警察も時間を追うごとに増員されています。しばらくはこの緊張状態が続くことになりそうです。