米子駅前実証実験に「手応えあり」公共交通機関の活用と歩行者ファーストで街のにぎわい創出へ(鳥取)
山陰中央テレビ
JR米子駅前の車道の一部をイベントスペースなどに活用して、中心市街地ににぎわいを生む実証実験が、11月9日と10日に行われました。 鳥取県米子市の駅前通りで、9日と10日に開かれた「YONAGO STREET WALK!!」。米子市の行った実証実験で、駅前通りの2か所で、4車線のうち1車線を減らして、車道上にデッキや人工芝などを設置。飲食ブースや休憩スペースを設け、「歩いて楽しい」空間づくりをしながら、車線減少による交通への影響などを調査し、市が検討する歩道拡幅の効果や課題を検証します。 イベントに参加した人: 天気も良くて、すごい過ごしやすい。緑もあって、木もあって、街中でこういう場所があるのは新鮮です。 櫃田優果記者: 米子市が進めている歩行者中心の街づくり。実現のカギとなるのが、公共交通機関です。 市は、米子駅の南北自由通路「がいなロード」が2023年7月に完成したのに合わせ、「歩いて、楽しい、駅前通り」を掲げていますが、米子市が車中心の街であることが大きな課題となっています。 そこで、徒歩での移動につながる公共交通機関の利用を促進しようと、バスや電車に触れ楽しんでもらうイベントや、市中心部を走るバスの運賃を無料にするなど、きっかけ作りも同時に行われました。 米子市・伊木市長: 手ごたえは、非常に感じつつあります。次はどういうステップを踏めるのか、このあたりは今回の実証実験をもとに、改めて検討したいと思います。 市は、今回実施した市民へのアンケートなどの調査結果をもとに、今後エリアを広げて実証実験を行うとしていて、市街地を「車中心」から「公共交通と歩行者中心」の空間に転換する取り組みを進めたいとしています。 市は、2日間で大きなトラブルはなかったとしていますが、一部では「イベントスペースのすぐ横を車が通るのは危ない」という声もあり、安全面をどのように確保するのかもひとつの課題です。
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