「現場の足跡は被告が10年前に履いていたテニスシューズのモデルと一致」開発担当者が証言「17万5000足が販売」とも説明【現職県議の妻殺害事件】3つ目のテーマ「現場の状況・痕跡」について審理
妻を殺害した罪に問われている元県議会議員の裁判で、現場に残された足跡についてテニスシューズの開発担当者が証言しました。 【写真を見る】「現場の足跡は被告が10年前に履いていたテニスシューズのモデルと一致」開発担当者が証言「17万5000足が販売」とも説明【現職県議の妻殺害事件】3つ目のテーマ「現場の状況・痕跡」について審理 塩尻市の元県議、丸山大輔被告50歳は、3年前の9月、自宅を兼ねた酒蔵の事務所で、妻の希美(のぞみ)さんを殺害した罪に問われ、裁判で無罪を訴えています。 裁判では争点となる4つのテーマの内、3つ目の「現場の状況・痕跡」について審理が進められていて、検察側は、事務所に残された足跡が、丸山被告が履いていたテニスシューズと一致していると主張しています。 6日の証人尋問には、スポーツメーカーに勤務するテニスシューズの開発担当者が、検察側の証人として出廷。 開発担当者は、丸山被告が2011年に行われた長男の運動会で履いていた靴の写真を確認し、自分が設計したテニスシューズであると証言しました。 また、そのテニスシューズと靴底のデザインが同じものは3つのモデルが存在すると証言。 靴底の溝の特徴などから、現場の事務所と、敷地内にある瓶詰工場に残された足跡が、丸山被告が運動会で履いていたモデルを含む3つのモデルと一致するとしました。 一方、弁護側の質問に対し、3つのモデルはおよそ17万5000足が販売されていると説明。 そして、現場の足跡のかかと部分には、3つのモデルとは別の線が入っていることを指摘されると、ストッキングなど「何らかのものがかぶさってできたと推測している」と答えました。 現場には足跡のほか、圧着ペンチが見つかっていて、検察側は瓶詰工場にあったペンチを、丸山被告が偽装工作として置いたものと主張しています。 この日は酒蔵の従業員も証人として出廷し、検察側の質問に対し、「圧着ペンチは瓶詰工場に保管していたものに似ていた」。 「事件の後、消灯した瓶詰工場の照明がついていて、ペンチが保管場所に入っていなかった」などと証言。 一方、弁護側からそのペンチが同じものかどうか聞かれると、「はっきりと同じとは言い切れない」と述べました。 裁判は7日も証人尋問が行われ、酒造会社の別の従業員が出廷する予定です。
信越放送
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