広島市3人死傷事故 ダンプ運転手を過失運転致死傷罪で起訴 広島地検 危険運転致死傷罪は適用せず
広島市安佐南区上安町の県道で11月、ダンプカーが乗用車と衝突し、乗用車の3人が死傷した事故で、広島地検は23日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で逮捕、送検されたダンプカーの運転手(59)=同区=を、同法違反(過失運転致死傷)罪に切り替えて起訴した。 【写真14枚】クレーンでつり上げられるダンプカーなど 事故は11月12日朝、安佐南区上安町の片側1車線のループ橋で発生。広島県警安佐南署によると、容疑者が運転するダンプカーが左カーブを進行中に対向車線にはみ出して乗用車に衝突。運転していた同区相田3丁目の男性(80)と助手席の妻(76)の2人が死亡し、後部座席にいた娘の事務員女性(49)も意識不明の重体となった。 安佐南署は今月2日、ダンプカーが進行を制御するのが困難な高速度でカーブに進入したとして、容疑者を同法違反(危険運転致死傷)容疑で逮捕したが、広島地検は事故の状況などから、危険運転致死傷での立証が困難と判断したとみられる。
中国新聞社