大学3年生で横浜FM入団GK木村凌也、ユース同期の明暗から持つ“危機感”「絶対的な存在に」浦和内定GK佐藤も意識
大学に通いながらのプロ1年目となる。「まだ決まっていないけど、横浜の寮から三軒茶屋のキャンパスまで行ける日は行って、行けない日は課題にしてもらう感じになると思います」。GK木村凌也は大学サッカーを1年早く切り上げて、高校までを過ごした横浜F・マリノスでプロキャリアをスタートさせる。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 高卒で目指していたトップ昇格は叶わなかったが、当時は「上がっても試合に出れないだろうなと思っていた」という。ただ今は「できる自信がある」とキッパリ。23年のU-20ワールドカップで日本代表の正守護神を務めるなど、実績を積んだ日本大での3年間の自信と誇りを胸に、プロの舞台に飛び込む。 そしていずれは世界で戦った相手との再戦を夢にみる。世代別代表で対戦してきた選手たちは、今後世界中で活躍することは確実で、木村も「海外という選択肢があるのであれば挑戦していきたい」という野望を持つ。ただ現時点では普段から海外サッカーにあまり関心がないことからも、「まずはJリーグでやっていきたい」と力を込める。 この日は同学年の筑波大GK佐藤瑠星が浦和レッズへの入団内定を発表。佐藤は26年の正式入団となるが、22年にフランスで開催されたモーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン国際大会)に出場したU-19日本代表でもチームメイトだった“ライバルGK”の存在は、「同じJ1なので、お互いに試合に出て対戦できたら」と、今後も意識していくつもりだ。 横浜FMは明日11日より始動する。いよいよ始まるプロ生活。ただユースで同期だったMF山根陸の活躍に刺激を受ける一方で、DF西田勇祐が契約満了となったことからは、厳しさを改めて認識させられている。「まずは試合に出るということ、スタメンを勝ち取るというところを目標にしていきたい。絶対的な存在になっていきたい」。GK朴一圭やGK飯倉大樹との競争は簡単ではないが、1年目から危機感を持って臨む。