スーパーフードがスキンケアに! フランスでも人気が高まる「レイシ(霊芝)」の効果に注目が集まる
ビューティの世界ではいつの時代も、スキンケア効果を高める技術革新にあふれている。キッチンコスメとも形容される野菜やフルーツなどの食材もまた、ナチュラルでありながら高いスキンケア効果を発揮する成分として研究者の注目を集めている。そこで仏版「エル」より、今欧米で注目されている“レイシ(霊芝)”について解説。どんなスキンケア効果を持つのか、専門家にインタビューを行った。
野菜の成分が美容業界にも進出!
ここ数年、世界中の美容業界においてはナチュラルな成分やさまざまな効能を持つ新素材を発見されている。 なかでも注目を浴びているのは“野菜”由来の成分。スキンケア成分としてはもちろん、香水の世界においても、効果的な力を発揮している。
例えばトマトが含む成分は、肌に生きいきとした活力を与えてくれる。また、ニンジンに含まれる成分は肌を輝かせる効果があり、セロリは浄化作用があるなど、そのパワーはさまざまだ。 しかし近年、私たちのスキンケアルーティンにある野菜が存在感を示している。それはキノコ! しかし、ただのキノコではない。中国原産で、特に化粧品の分野で人気が高まっているのが「レイシ(霊芝、別名:万年茸)」だ。
古代から愛されていたレイシ
アメリカの皮膚栄養学者であり、自身の名を冠したブランドも手がけるキャット・ブルキが、レイシによる美容効果を教えてくれた。 「レイシには高い薬効があり、古代中国の代替医療でも取り入れられるなど、人々に愛されていた歴史も長いのです。そういった意味で、最も注目されていた成分のひとつです」
「ニキビをはじめとする多くの肌トラブルの主な原因である炎症を抑えます。また現代においては、フリーラジカルや汚染物質にも抗い、肌の機能を高めてくれることでも知られる有効成分です」と、ブルキ氏は話す。 さらにレイシは、肌の潤いを保ち、セラミドを刺激してバリア機能を強化する働きもあるという。 年齢を重ねた肌にとってレイシは、エイジングケア効果にも大きなメリットをもたらすと言われている。
相乗効果をもたらすレイシ
「私が手がける『キャット ブルキ』の製品には、コラーゲンの再生といったアンチエイジング効果だけでなく、ビタミンC、シルクアミノ酸、植物幹細胞といったような、数多くの高い栄養素の吸収をよくするため、レイシを配合することがよくあります」 欧米と比べて日本においてはなじみの深いレイシ。インナーケアはもちろん、スキンケアとして取り入れて損はなさそう! Realization : Eden Ayach、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI