水筒持参で出社しています。節約にはなると思いますが、底が洗えないので衛生面が心配です……。
経済的な理由から、毎日の出社時に水筒を持参する人は多いのではないでしょうか。手軽でエコなこの習慣は、コンビニなどでミネラルウォーターを買うことに比べると、効果的な節約が期待できます。 しかし、一方でその衛生面が気になるポイントです。特に、洗いにくい底部分の洗浄は、健康面から考えると見逃せません。 ここでは、水筒の正しい洗い方を紹介するとともに、どのくらいの節約が可能かということを解説します。
水筒を持参する節約効果
会社への出勤日をひと月に20日間とした場合、1リットルの水筒を使用することでどの程度の節約が可能でしょうか。東京都で考えた場合、1リットルの水道料金は約0.24円です。水筒を一杯にして20日間通勤しても、0.24円×20日で、かかるお金はわずか4.8円で済みます。 一方、1リットルのミネラルウォーターをコンビニなどで購入すると約150円かかるため、20日で合計3000円ほどかかる計算です。これにより、水筒を会社へ持参することで、1ヶ月約2995円節約できることがわかります。 これは、1年間で考えると3万5940円もの節約です。もしも、もっと安価なミネラルウォーターが市場に出回っていたとしても、水筒を使うことで大幅な節約が可能だとわかるでしょう。
水筒の衛生面での課題
水筒を毎日のように利用する場合、洗い忘れがあると衛生面で問題が生じます。特に、最近の製品は保温や保冷、密閉性に優れているため、パッキンの数が増えている傾向です。パッキンを洗い忘れると、隙間に入り込んだ細菌やカビの温床になりかねません。 また、水筒は飲み口からそのまま飲むタイプが多くなっています。飲み口やキャップには溝や凹凸が多く形状が複雑になりがちなため、ヌメリが発生しやすいのが特徴です。さらに、水筒は底が洗いにくいという面もあります。放置すれば汚れが付着したままになり、衛生的にも問題が出るでしょう。
正しい水筒のお手入れ方法
水筒の衛生を保つには、利用した後にすぐに洗って乾かすことが必要です。洗浄に使用する用具も、湿った状態で放置すると雑菌が増えるため、速乾性のある材質を選ぶことが望ましいといえます。 洗浄する際には、フタやパッキンなど、取り外せるものはすべて取り外しましょう。そして、内側の上部、特にフチ裏に注意を払います。 放置するとカビが生えやすいため、ここを念入りに洗うのがポイントです。水筒本体の内側や底は、洗いにくくて汚れが付着したままになりやすい箇所です。その場合は、柄つきスポンジを使うと効果的に洗浄できます。 柄つきスポンジがない場合は、菜ばしにスポンジをはさんで輪ゴムなどで固定すると代用可能です。水筒を洗い終わった後は、パッキンやフタも含めて、しっかりと乾燥させましょう。湿った状態は、雑菌の繁殖を促してしまいます。 また、日常的に使う水筒なら、週に一度はキッチン用漂白剤で消毒し、フタの細かい箇所をきれいにすることで、より清潔さを保(たも)てます。
水筒を清潔に保つことで安心を手に入れよう
毎日の出社に水筒を持参することは、とても節約効果のある手段といえます。とはいえ、毎日の水筒の利用を衛生的にも安全に続けるには、適切な清掃が不可欠です。 そのため、なかなか手の届きにくい水筒の底までしっかりと洗浄する柄つきスポンジを使うとよいでしょう。水筒の清潔さを保つことで衛生面での安心を担保し、健康的なライフスタイルを維持しましょう。 出典 東京都水道局 よくある質問 節水について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部