おおさか維新・田中康夫氏、国政復帰ならず 「投票してくれた方に感謝」
THE PAGE
10日に投開票された参院選・東京選挙区。おおさか維新の会から出馬し、国政復帰を目指した元長野県知事の田中康夫氏は落選となった。翌11日未明に事務所に着くと、支援者らを前に「さまざまな分析はあるかと思いますが、議席を獲得できなかったことは事実でありますから、改めて投票してくださった方々に感謝申し上げたいと思います」と述べた。
東京都港区の田中氏の事務所では、支援者らが全国の選挙区の当落状況を伝えるニュースを見守っていたが、小川氏の当選確実が報じられると空気が一変。「ああ」というため息交じりの声が広がった。 事務所に現れた田中氏は終始表情が硬く、声も小さかった。「この東京がオリンピックという大きな目標を迎える。けれどもそのオリンピックの年には人口が減少していく、地に足をつけた福祉や医療や教育というものをこれから4年間、ないしは6年間行う、ということを皆さまにお話ししました。ご理解いただいた方もいらっしゃいますし、直面しないとなかなか想像できないという方もいらっしゃったかと思います」と話した。 田中氏は、小説家デビュー作「なんとなく、クリスタル」がベストセラーに。長野県知事を6年間務めた後、国政に進出。新党日本を立ち上げ、参院議員、衆院議員を務めた。