中山翔貴×萩原利久×橋本環奈、1999年早生まれの共通点 『おむすび』起用理由をCPが語る
NHK連続テレビ小説『おむすび』が現在放送中。平成元年生まれの主人公・米田結(橋本環奈)が、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、栄養士として人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。 【写真】中山秀征と白城あやかの長男・中山翔貴 第12週では翔也(佐野勇斗)が肩に違和感をおぼえる中、星河電器に新人スラッガー・大河内勇樹が入部してくる。ポジションはキャッチャー。大学時代に2年連続ホームラン王を獲得した強打者で、「どんな球でも打てる」と豪語する強気なキャラクターだ。 演じる中山翔貴は、タレント・中山秀征と元宝塚歌劇団星組トップ娘役・白城あやかの長男で、学生時代には青山学院高等部野球部のエースピッチャーとして活躍。同大学進学後にも、7年ぶりとなる東都一部リーグ昇格に貢献した実力者だけに、劇中で見せたスイングに野球ファンからも納得の声が上がっている。 中山は、日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)のオーディションで投げた140kmの速球が制作陣の目に留まり、阪大輔役に抜擢。そして今回の『おむすび』もまた、過去の経験がキャスティングの大きな理由になったという。 制作統括の宇佐川隆史は「(関口)メンディーさんもそうですが、野球経験者ということは重点なポイントでした。試合の勝ち負けや、人生の岐路に立つというところも含めて、これまでに野球を通して、悔しい思いや人生を考えたりは必ずしていると思いました。だからこそ、スポーツの大変さをわかっている。そういった経験の豊富さと、体つきも含めた“本物感”を重要視して、中山さんにお願いしました」と説明。 さらに「大河内は、若さゆえの生意気さがあるキャラクター」とし、「中山さんはこれからの方なので、そういう意味での目にキラッと光るものがあるというか、野望も含めた目の強さが感じられて。そのあたりも大河内と合うんじゃないかと思いました」と続けた。 一方、星河電器の社員食堂では若手調理師・原口が、栄養士として思うように仕事ができない結のよき相談相手となっていた。 原口を演じるのは萩原利久。宇佐川は「原口には“静かな中に、実は思いを深く持っている人”というイメージがあって、そこが萩原さんに合うのではないかと思ってお願いしました」と起用理由を明かす。 出演発表の際、萩原は「10代の頃からの友達がヒロインを務める朝ドラに出演できることがうれしく、楽しい撮影でした」とコメントしており、宇佐川も「橋本さんと萩原さんの関係が、結と原口のコンビネーションに自然と生きるだろうなと思っていました」と振り返る。 「実際にドラマの撮影が始まると、私たちが思っていた以上に阿吽の呼吸といいますか。おふたりともとても自然体でいらっしゃるんです。それはお芝居に関しても同じで、ものすごく大きな信頼感や、お互いのことがわかっていなければ出せないような雰囲気を最初から感じました。その空気感が、結と原口に多分に生きていると思います」 なお、第57話で2人の関係に嫉妬する翔也も描かれたが、「結と原口はお互いを尊重している、という点を大事にしたいと思っています」と宇佐川。「同じく根本(ノンジ)さんが脚本を書かれた『正直不動産話(NHK総合)も、先輩・永瀬(山下智久)と後輩・月下(福原遥)の間に恋愛は絡んでいませんが、仕事上で尊敬できるパートナーとの関係です。恋愛に匹敵する、もしくはそれ以上の思いがあるのではないかと。人と人とが仕事を通して尊敬し合うことで、大きなことが達成できる。結と原口の関係には、そういった仕事観が背景にあると思います」と話した。 中山、萩原、そして橋本は、いずれも1999年の早生まれという共通点を持つ。3人それぞれの活躍はもちろん、今後の共演にも期待したい。
nakamura omame