大東大が主力のトラブルも2年連続トップ通過 東農大のスーパールーキー前田は「2区を希望」/箱根駅伝予選会
来年1月に節目の第100回大会を迎える箱根駅伝の予選会が14日に開催。東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、立川市街地を経て、国営昭和記念公園にフィニッシュするコースで行われました。 【画像】「箱根路に大根踊りが帰ってくる」東農大が10年ぶり箱根本選をつかむ 応援団が丹精込めて育てた大根で演舞し選手を後押し この予選会は、ハーフマラソン(21.0975㎞)を各校最大12人が走り、上位10人の合計タイムで順位を競います。第100回記念大会の今回、本大会に進めるのは例年より3校多い13校となり、関東以外の大学にも門戸が開かれ、史上最多57校が参加し、665人の学生ランナーが出場しました。
■個人1位はキップケメイ選手 日本選手1位の前田選手はU20日本最高記録にあと1秒
レース序盤から、予選会で2年連続個人1位のワンジク・チャールズ・カマウ選手(武蔵野学院大学4年)や、5000mと10000mの日本学生記録をもつリチャード・エティーリ選手(東京国際大学1年)ら留学生を中心に先頭集団が形成。5キロを14分15秒とハイペースでレースは進みました。 しかし8キロ過ぎにトップ最有力候補に挙がっていたエティーリ選手が転倒し、後れをとるアクシデント。その後は、快調にとばしたシャドラック・キップケメイ選手(日本大学1年)が、デニス・キプルト選手(日本薬科大学1年)の猛追をかわし、1時間00分16秒の好記録をマークして、トップでフィニッシュします。 日本選手では、ハーフマラソンで日本歴代9位の記録を持つ吉田礼志選手(中央学院大学3年)がただ一人、留学生のハイペースに付いていきます。しかし、後半にペースダウン、代わって終盤には、注目の1年生、前田和摩選手(東京農業大学)が存在感を示しました。 「15キロまではじっくり我慢して、ラストで力を出し切って終わるという走りを想定していた」と15キロでギアチェンジ。5キロごとのラップタイムは、15キロから20キロの間で14分27秒と最も速いタイムでした。そして、20キロを前に吉田選手を抜き去り、日本選手トップの9位でフィニッシュしました。 この記録は1時間1分42秒と、3年前に当時1年生だった三浦龍司選手(順天堂大学4年)がマークしたU 20日本選手最高記録に1秒と迫りました。前田選手は「(エース区間の)2区を希望していて、各大学の強い選手と勝負したい」と話しており、本選での走りも大きな注目を集めそうです。