80代女性から現金1700万円をだまし取った疑い 特殊詐欺グループの受け子とみられるマレーシア国籍の男(27)を逮捕
大分県の80代女性から現金1700万円をだましとった疑いで、特殊詐欺グループの受け子とみられるマレーシア国籍の男が逮捕されました。 特殊詐欺の疑いで逮捕されたのは、マレーシア国籍のヤッ・カー・チュン容疑者(27歳)です。 警察によりますと、大分県に住む80代女性は、今年9月から先月までの間に、東京の中央警察署の刑事を名乗る人物から電話がありました。 その人物は「あなたは共犯者として疑われているので口座を凍結されるおそれがあるからお金をおろして自宅で保管した方がよい」として現金の預かりを要求。 そして、先月上旬、ヤッ・カー・チュン容疑者は女性の自宅を訪問し、現金1700万円をだまし取った疑いが持たれています。 事件は女性が現金をだまし取られた数日後、新聞で同様の手口の詐欺被害の記事を読み、警察に110番通報して発覚しました。 女性は、警察官を名乗る者から「あなたの通帳が不正に使われています。現金を袋に入れてマンションの端に置いてくれ」と頼まれ、現金1700万円を置いたらなくなったと話していたということです。 調べに対し、ヤッ・カー・チュン容疑者は、「犯行日に大分に行っていないし、お金も受け取っていない」と容疑を否認しています。 警察は、ヤッ・カー・チュン容疑者を特殊詐欺グループの「受け子」とみて、グループの実態解明を進めています。 警察は、警察官が電話でお金の話をすることはないので、こうした電話があれば詐欺を疑い、金融機関に行く前に相談してほしいとしています。
宮崎放送