玉川徹氏 渡辺恒雄氏は「ジャーナリストというより権力にこだわり続けた人」 羽鳥アナ「いい評価もあれば悪い評価もある」受け
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が20日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。19日に98歳で死去した、読売新聞グループ本社代表取締役主筆で、プロ野球巨人のオーナーなどを務めた渡辺恒雄さんについて言及した。 番組では、亡くなった渡辺さんが政界への影響力や、「球界のドン」と呼ばれるなどプロ野球界にも深く関わったことなど生前の経歴をを伝えた。また、反戦や愛妻家としての知られざる素顔も紹介した。 羽鳥アナが「いい評価もあれば、悪い評価もあります。ただ、非常に強いリーダーシップだったことは間違いないのかなあとは思います」と水を向けると、玉川氏は「私は直接的にはお付き合いはないので」と前置き。「客観的に物を見るとですね。渡辺恒雄さんという存在と権力というものは切っても切れない言葉だと思います。政治記者として政治権力と向き合ってきたこと。それから読売グループの経営者として、自分が政界の中のプレーヤーだと自認されてたということですね。もちろん新聞社という非常に大きな存在の中で98歳まで代表取締役やっていた、主筆だったこということですね」と私見を述べた。 「僕は権力と政治というのは非常に密接な関係があると思っていて。例えば社内政治みたいな言葉もありますけど、別に政界だけが政治じゃないわけですね。政治って言われる時には、権力志向、これをもって政治っていう言葉に置き換えられることが多いんですね。なので常に権力を志向し続けた人であるという感じは受けます。それは政界に対してもプロ野球の世界にも、この読売新聞という大きな新聞社に対してもね」と話した。 続けて「僕はジャーナリズムって何だ、ジャーナリストって何だってなったときには、権力との距離だと思ってるんですよ。どんな分野でも。政治でも芸能でも何でもそうです。権力とどれぐらい距離を持って、その権力に対して批判的な目を向けられるかというのがジャ-リストだと思うんですね」と指摘したうえで、「という部分で言えば、渡辺さんはジャーナリストというよりは、やはり権力というものにずーとこだわり続けた人ではないかと思います」と述べた。 これを受けて、羽鳥アナは「ただ、大きな存在であったことは間違いないのかなと思います」と引き取った。