「誹謗中傷を減らしたい」高校生がゲーム開発 アンチやファンになってモラル学ぶ
同級生に「バカ」と言われ続け苦しんだ過去
大西さん自身も、SNSではないが小学生の時に同級生から「バカ」と言われ続ける被害にあった。「最初は意味が分からず受け流していましたが、だんだんと『自分が何か言ったかな』『悪いことをしてしまったかな』と不安になり、情緒が不安定になりました」 保護者や教師の介入で解決したが、「自分は何もしていないはずなのに攻撃されるのはとても怖かった」という。相手の攻撃の理由は「なんとなく」だった。「なんとなくで、なぜ自分が標的になったのか、根本的にその人がなぜしたのか」と、いろんなことを考えた。「理由がなんとなくならどうすることもできなかったと思ったら、真剣にどうしたらよいか苦しんだ時間はなんだったんだと虚無感にも陥りました」
「自分の発言への責任」持ってほしい
誹謗中傷がまん延するのは「当事者が争うだけでなく、SNSでコメントするなど第三者が誹謗中傷に参加してしまうこと」が一つの原因だと考えている。 誰もが、自分の発言に責任を持つこと。聞いた人や読んだ人が不快な思いをしないか、傷つかないか考えて、思いやりのある発言をすべきだ。もし間違ったことを言ってしまったら、第三者に相談したり、意見を聞いたりして自らを客観的に分析する。「その上で、自分の行動を素直に受け入れ反省する必要があるのではないでしょうか。そもそも誹謗中傷をしないこと、もししてしまったら自分と向き合い再発を防ぐことが大切だと思います」
高校生新聞社