死んだはずの息子が生ける屍に…ノルウェー発のホラー「アンデッド/愛しき者の不在」公開
「わたしは最悪。」のレナーテ・レインスヴェが主演を務めたノルウェー発のホラー映画「Handling the Undead(英題)」が、「アンデッド/愛しき者の不在」の邦題で2025年1月17日に公開される。 【画像】「アンデッド/愛しき者の不在」場面写真 (c)2024 Einar Film, Film i Väst, Zentropa Sweden, Filmiki Athens, E.R.T. S.A.(他2件) 本作は、死んだはずの息子と人目につかない山荘に隠れ住む女性アナを主人公にしたメランコリックホラー。アナが息子を亡くし悲しみに暮れていた頃、墓地でかすかな音を聞いた祖父は墓を掘り起こし、埋められていた孫の体を家に連れて帰る。うつ状態だったアナは生気を取り戻すが、帰ってきた最愛の息子は、まばたきや呼吸はするものの、まったく言葉を発さなかった。やがて招かれざる訪問者が山荘に現れ、同じ頃、別の家族にも悲劇と歓喜が訪れる。 レインスヴェがアナを演じたほか、「サマーフィーリング」のアンデルシュ・ダニエルセン・リー、「ハロルドが笑う その日まで」のビョルン・スンクェスト、「Sensommer(原題)」のベンテ・ボシュン、「幸せなひとりぼっち」で知られるイラン系スウェーデン人のバハール・パルスが出演した。 監督を務めたのは、これまでにミュージックビデオや短編映画を手がけてきた1989年生まれのテア・ヴィスタンダル。長編デビューとなった今作で、スイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭、スウェーデンのヨーテボリ映画祭、イタリアのリビエラ国際映画祭で監督賞を受賞した。「ぼくのエリ 200歳の少女」「ボーダー 二つの世界」で知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが、ヴィスタンダルと共同で脚本を執筆。映画はリンドクヴィストが2005年に発表した小説を原作としている。 ヴィスタンダルは本作にインスピレーションを与えた作品として黒沢清の「CURE/キュア」を挙げているそう。このほか「惑星ソラリス」「ミツバチのささやき」「エコール」「SHAME -シェイム-」といった映画からも影響を受けている。 「アンデッド/愛しき者の不在」は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほかで公開。東北新社が提供、東京テアトルが配給する。