佐賀県小城市・江里山地区の棚田風景、春はレンゲ・初夏はホタル・秋は彼岸花「どこをいつ見てもきれい」
田中さんは「江里山地区は人口減少が進み、外部からの協力が必要な状況。多くの人に関心を持ってもらい、すばらしい景観と、ここにしかない生態系を守りたい」と話している。
光って愛を伝えるホタル、小城市・祇園川は観賞スポット
ホタルは、甲虫目ホタル科に分類される昆虫。県内では各地の清流で見られ、中でも小城市の祇園川は、有数の観賞スポットとして知られる。棚田が広がる同市の江里山地区を流れる江里山川が下流域で合流しており、毎年5月下旬から6月上旬にかけて、ゲンジボタルが飛び交う。ゲンジボタル以外にも、大きさや光り方が異なるヒメボタルなども見ることができる。
発光は求愛行動と考えられ、主にオスが高所で飛びながら光り、メスは弱く光る。小城市ではホタルは強い光や大きな音を嫌うため、観察や撮影をする際は、フラッシュをたいたり、ライトで照らしたりしないよう呼びかけている。(小林夏奈美)